オーストリア世界遺産

グラーツ市街:歴史地区とエッゲンベルク城

「グラーツ」はオーストリア南東部にあり、同国第2 の都市です。現在は、鉄鋼や製紙・印刷などの工業がさかんな他、多くの学生・研究者のいる大学都市として有名ですが、その歴史は古く、古代ローマ帝国時代の砦までさかのぼります。ムール川の両岸に街が開かれており、左岸の旧市街には、ゴシックやルネサンスなどの歴史的建造物が残されています。1999 年には、「グラーツ市街:歴史地区とエッゲンブルク城」として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

●グラーツ史と大学都市
グラーツの起源は約900 年前、ローマ帝国の砦が起源です。グラーツという名称も、スラブ語で砦ある小さな城を意味する「グラデツ」に由来しています。13 世紀には都市特権を得、中世からルネサンス時代にはハプスブルク家の都として最盛期を迎えました。歴代皇帝を数名輩出し、15 世紀には皇帝フリードリッヒ3 世の居城がおかれていました。

1586 年には「グラーツ大学」が創設されています。有名な発明家ニコラ・ステラも同大学出身です。 このグラーツ最古の大学をはじめとして、グラーツには工科大学、医科大学、芸術大学、教育大学などが集まる、ヨーロッパ有数の大学都市となのです。 

●世界遺産「グラーツ市街:歴史地区とエッゲンベルク城」の見どころ
「グラーツ市街:歴史地区とエッゲンベルク城」の見どころは、市街地を見下ろす時計塔のたつシュロスベルクの丘、市街地散策、そして郊外のエッゲンベルク城が中心となります。

まず、旧市街を一望できるシュロスベルク(城山)に登るのがお勧めです。街の象徴である時計塔は13 世紀に作られました。シュロスベルクの麓には、中世からの街並みが残されています。

街の中心部には、12 世紀に作られた中央広場があります。広場にある市庁舎は、1550 年にルネサンス様式で創建され、1806 年に新古典様式で増築、さらに1887 年に歴史主義様式に大改築が行われました。 

他に、多くの芸術品を持つ「大聖堂」、その向かいにある「王宮」、皇帝フェルディナンド2 世の「霊廟」など中世の歴史的建造物が現存しています。また、必見なのは中世の重要な資料を残す「武器庫」です。16世紀から19 世紀の約3 万点以上の武器が保存されていて、中世の騎士文化をのぞくことができます。 

「エッゲンベルク城」は、17 世紀に建てられました。4 つの塔はそれぞれ四季を、12 の門は12 ヶ月を、365 の窓は、1 年の日数を表現しており、四季折々の美しさを見せています。また、膨大な美術コレクションを有し、現在は博物館になっています。ちなみに、当初は世界遺産として登録されたのは、グラーツ中心部の「歴史地区」でしたが、2012 年に登録範囲を拡大しました。

●グラーツの地理と観光
グラーツは、ウィーン・マイドリング駅から特急で2 時間半程度です。駅からは路面電車があり、観光には便利です。主な観光地は上記で紹介しましたので、ここでは博物館を集めてみましょう。

まず、オーストリア最古の博物館であるシュタイヤマルク州立博物館ヨアネウムは、幅広いジャンルの収蔵品を有し、時代や部門によって、建物が分けられています。自然科学博物館や、ロマネスクからバロックまでの美術コレクションを持つ「アルテ・ギャラリー」、19 世紀以降の「ノイエ・ギャラリー」などです。

バロック時代のヘルバーシュタイン宮殿を利用した「宮殿ミュージアム」には、陶磁器・家具・宝飾・繊維などの手工芸の歴史、カプツィーナ修道院を利用した「民族博物館」、クーエンブルク宮殿にある「グラーツ市立博物館」の他、前述のエッゲンベルク城の膨大な美術コレクションも、豪華な室内と共に公開されています。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国