オーストリア世界遺産

ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観

『サウンド・オブ・ミュージック』と言えば、映画ファンならずともそのメロディは誰もが聞いたことがあるというほどの不朽の名作です。主人公のマリアが雄大なアルプスをバックに歌うシーンでは、その美しい景観に魅了された人も多いでしょう。その舞台がオーストリアのザルツカンマーグート地方です。

世界中から観光客が集まる人気の景勝地は、1997年には「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

●ハルシュタットの歴史
先史時代のヨーロッパは、地中海のギリシア文明やエトルリア文明(イタリア)が文化の中心でしたが、一方で中部ではケルト人による文化が広がっていました。オーストリア西部、ザルツブルクの南東部にあるハルシュタットは、そのルーツとされています。紀元前1200年から紀元前6世紀頃まで栄えた、この地の文化は「ハルシュタット文化」と呼ばれています。

ハルシュタットの繁栄は、この地域でとれる「塩」の交易によるものです。現在のハルシュタット近郊に、先史時代の「岩塩坑」が発見されており、同時に大規模な墓地の遺跡も発掘されました。この世界最古の岩塩坑は、現在も操業中ですが、見学も可能です。ハルシュタットはその後も塩によって、古代ローマ時代、中世のハプスブルグ家によって繁栄が続き、現在もその当時の古い街並みが残されています。

●世界遺産「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタイン」の見どころ
「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」は、ウィーンから西へ約300km、ザルツブルクからですと日帰り観光も可能です。ザルツカンマーグート地方の奥に「ダッハシュタイン山塊」があり、その北側の麓が「ハルシュタット」の小さな街。そのエリア全体が世界遺産です。

「ハルシュタット」の見どころは、古代史が好きな方なら、岩塩坑やハルシュタット博物館がお勧めです。岩塩坑の先史時代の跡が残る奥へは、トロッコに乗って見学します。一方、美しい景観を楽しみたいのなら、ハルシュタット湖上の遊覧船がお勧めです。湖畔の街並みやアルプスの峰を一望できます。街には中世の教会など、歴史的建造物が並び、オーストリアの絵はがきの光景です。特に納骨堂が有名な「カトリック教区教会」や、木造家屋やお土産店が並ぶ「マルクト広場」には足を運んでみると良いでしょう。

「ダッハシュタイン」へは、ハルシュタット湖沿いのオーバートラウン村の外れにあるロープウェイで行くことができます。ロープウェイの終点はザルツカンマーグートで最も高い展望台があり、素晴らしい景色が見られます。ロープウェイの第1中継駅の近くに大氷穴やマンモス洞窟があり、ダッハシュタインの氷河を見学することができます。

●ザルツカンマーグートの地理と観光
ハルシュタットは小さな街ですので、ダッハシュタイン観光と合わせても、1〜2日あれば十分でしょう。そこで、他のザルツカンマーグート地方の観光をご紹介しましょう。

ザルツカンマーグートの最大の街は、「バード・イシュル」です。ザルツブルクからバスで約1時間半。オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの別荘「カイザー・ヴィラ」が残る温泉保養地として有名です。夏はオペレッタ・フェスティバルが人気です。

バード・イシュルから車で20分のところにある「サンクト・ヴォルフガング」も人気の景勝地です。15世紀のゴシック教会や、山岳鉄道で臨み見る大パノラマが有名です。

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