トルコ世界遺産

パムッカレ

トルコ南西部のパムッカレは、ローマ帝国時代から名高い温泉保養地です。現在もローマ時代の遺跡が残っていますが、何よりもこの地が多くの観光客を引きつけるのは、その景観でしょう。雪のように真っ白な石灰の棚丘に静かに流れる温水は、幻想的で、まさに大自然の神秘です。1988年には、「ヒエラポリス-パムッカレ」として、ユネスコの世界遺産(複合遺産=文化遺産と自然遺産)に登録されました。

■小アジア(アナトリア)史
小アジア(アナトリア;現在のトルコ西部から中部)は、西にエーゲ海、南に地中海を臨み、東にはシリアに接しています。現在はトルコとなっていますが、この地はもともとトルコ民族がいませんでした。

前述のヒッタイト王国を初めとして、さまざまな王国が勃興しましたが、特にエーゲ海や地中海沿岸地域は、文化的にはギリシア文化からヘレニズム、ローマ文化へと、ヨーロッパの文化が浸透していたのです。

紀元前2世紀には、ローマの属州となりました。ちなみに「小アジア」とは、ローマ時代の属州の名前が「アジア」でしたが、後に広く東方世界全体をアジアと呼ぶようになったため、区別して本来の「アジア」は「小アジア」と呼ばれるようになったのです。

「パムッカレ」には、2世紀にはローマ帝国の都市であるヒエラポリスが建設されました。ローマ皇帝も愛した温泉保養地として栄えましたが、1354年の大地震により廃墟となって放棄されてしまいました。

小アジアの歴史に戻ると、ローマ帝国の分裂の後、東ローマ帝国(後にビザンチン帝国)の支配下となりました。トルコ民族が小アジアに来たのは11世紀、中央アジアで興ったセルジューク朝の侵入の頃です。そして13世紀に小アジアにオスマン・トルコ帝国が興り、共和国が誕生する20世紀まで続くのです。

■世界遺産「ヒエラポリス-パムッカレ」の見どころ
「ヒエラポリス-パムッカレ」は、温泉リゾートとして、また大自然の景観を楽しむ「パムッカレ」の観光と、ローマ時代の遺物・遺跡を楽しむ「ヒエラポリス」の観光の二つの楽しみがあります。

特に「パムッカレ」の景観は、一度は見ておきたいところでしょう。「パムッカレ」とは、トルコ語で「綿の城」という意味です。その名の如く、純白の雪が降り積もった丘のような石灰の棚と温泉が静かにわき出て流れる様子は、青い空の下でも実に魅惑的な景色ですが、特に夕陽に沈む頃に赤く染まる石灰棚は、絶景と言われています。温泉に入ることはできませんが、素足で歩くことができます。

一方の「ヒエラポリス」は、ローマ様式の神殿や劇場、ネクロポリス(共同墓地)が見学することができます。またローマ浴場の一部を修復した建物は、考古学博物館となっています。

古の気分を味わいたい人には、「パムッカレ・テルマル」もお勧めです。温泉の底にローマ遺跡が沈んでいる遺跡プールです。遺跡や石灰棚の見学の跡に、温泉につかると、一層楽しいでしょう。ちなみに、ここではタオルと水着が必須です。

■パムッカレの地理と観光
世界遺産「ヒエラポリス-パムッカレ」へは、近くの都市デニズリを拠点にするのが便利です。イスタンブールからは飛行機や長距離バスで行くことができます。パムッカレへは車で30分程度ですので、バスやタクシーなどが便利でしょう。

デニズリは、ホテルや公園が整っており、アタチュルク民俗学博物館や、ショッピングではカレイチチャルシュスでお土産を買うこともできます。

もっと温泉地を楽しみたいのなら、パムッカレからバスで10分ぐらいにカラハユット村という温泉地があります。高級なホテルやペンションなどや、市営の温泉施設もあります。

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