トルコ世界遺産

トロイの古代遺跡

トルコは、西洋と東洋が交わる土地です。地理的には、東ヨーロッパのバルカン半島東端と、西アジアのアナトリア半島を領域として、地中海・エーゲ海、また北の黒海から、東のアラビア・ユーラシアの地からと、様々な文化が流れ込みました。そのため、遺跡や文化財も時代や地域によって、多種多様です。

その一つ、エーゲ海にある「トロイの古代遺跡」はギリシア文化で有名です。神話の〈トロイの木馬〉の話が伝えられており、その発見にも有名なエピソードがあります。1998年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録されました。

●トロイア戦争とシュリーマン
まずは、「トロイ」の名を有名にしている〈トロイ戦争〉と〈木馬〉の話を簡単にしておきましょう。ギリシア神話の話です。古代ギリシアの叙事詩『イーリアス』に描かれ、ヨーロッパの絵画にも多く登場しています。最近では、ブラッド・ピットが主演した映画『トロイ』でご存じの方も多いでしょう。

神話では、ギリシアの神々の諍いを発端として、小アジア(アナトリア;現在のトルコ西部から中部)と、ミケーネを中心とするアカイア人(ギリシア人)が戦います。戦いは10年目に、一夜にして〈木馬〉によって終わりました。アカイア人が残した木馬を城内に入れてしまったトロイ人は、勝利を信じて宴会をし、その夜に木馬から出てきたアカイア人達によってあっけなく滅亡してしまうのです。

この話は、長く〈神話〉として知られていました。つまり、実際の歴史としては信じられていませんでした。しかし19世紀に、この伝説の都市は実在すると信じたドイツのシュリーマンによって発見されるのです。シュリーマンは考古学者ではありませんでしたが、幼少の頃に感銘を受けた『イーリアス』に基づき、その発見に情熱を注ぎました。「トロイの古代遺跡」の発見は、古代ギリシアの研究を飛躍的に進めたのです。

●世界遺産「トロイの古代遺跡」の見どころ
「トロイの古代遺跡」は、トルコ北西部のエーゲ海沿岸にあります。シュリーマンはトロイ戦争(紀元前1200年頃)の遺跡を探しましたが、現在までの調査では、さらに古い時代までさかのぼることが分かっています。最も古い層は紀元前3000年頃、その後8世紀のローマ時代までの各時代9層の都市が確認されました。

遺跡の入口には、木馬の複製があります。遺跡内部は、トロイ戦争以前の都市である「イリオス(古代ギリシア語)の城壁跡や、高台のアクロポリス、神殿や劇場などを見学することができます。順路に沿って進むと、1〜2時間程度でまわりきれるでしょう。

●トロイとエーゲ海遺跡の観光
世界遺産「トロイの古代遺跡」へは、トルコ北西部の古都イスタンブールから南西の小さな港街ゲリボルに向かい、そこからフェリー、対岸からは車またはバスでチャナッカレ、遺跡へと向かいます。または西部のイズミルからエーゲ海沿いに北上し、ヘレニズム時代に繁栄した名高い都市「ペルガモン遺跡」を経由して観光するコースも人気です。

イスタンブールもイズミルも、空港がありますから、どちらかの都市を選んで、合わせて観光するプランをたてることをお勧めします。

エーゲ海の遺跡は、上記の「トロイの古代遺跡」と「ペルガモン遺跡」の他に、「アッソス遺跡」もお勧めです。ここのアクロポリスからのエーゲ海の眺めは絶景です。朝日を見ると、荘厳な古代の息吹に触れることができるかもしれません。また、アッソスは近年ビーチリゾートとしても人気があります。

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