チェコ世界遺産

トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウス教会

チェコにある世界遺産の1つに、トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウス教会があります。ユダヤ人街とキリスト教の教会が独特な形で共存する町です。異なった文化が1つの町で共存してきた様子が、現代にも伝わっています。ユダヤ人地区、ユダヤ人墓地、お城としての役目を果たすキリスト教教会が絶妙のバランスで共存する稀有な例として、世界遺産に登録されました。

【時期】
町の中心である教会は、12世紀の初頭に作られたといわれています。その後、1468年には教会が修繕され、16世紀にはお城としてリメイクされます。1666年から84年には全面的な改修が施され、さらに1726年から1733年にはチェコの有名な建築家が、改めて大規模な改修を行ないました。その際に、いくつかの窓が追加され、2本の塔も足されました。一方、隣接するユダヤ人街の方は、交通の要所として古くから定住が始まり、1890年には1,500人ほどになります。しかし、その後のユダヤ人に対する苦難の時代を経て、1930年代には300人まで減ってしまいました。ユダヤ人に対する自由が回復して行くと共に、裕福なユダヤ人はさらに他の土地を目指して離れていったので、現在のユダヤ人地区はひっそりとしています。

【主な建築者】
ユダヤ人地区と聖プロコピウス教会の作り手はそれぞれ異なっていますが、聖プロコピウス教会の増改築には特に、偉大な才能が投入されました。中でも18世紀、1726年から1733年に行なわれてきた教会の改修では、チェコの有名な建築家、フランチセク・マキシミリアン・カンカが指揮をとりました。ロマネスク様式と初期ゴシックのスタイルが混合した美しいデザインは、今でもその魅力を失っていません。

【主な建築物】
ユダヤ人地区と聖プロコピウス教会のうち、ユダヤ人地区のはコンドミニアムで構成されています。家々の間をメインストリートが2本貫いており、その道沿いにはお店や工場が並んでいます。そのユダヤ人地区の上に位置するユダヤ人墓地には4,000以上の墓石が並び、入り口には1903年に作られたホールもあります。ユダヤ人墓地は大きく分けて2ブロックに分かれ、第1ブロックは15世紀、第2ブロックは19世紀に作られました。

【世界遺産に登録された理由】
ユダヤ人地区と聖プロコピウス教会が世界遺産に登録された理由は、世界に類を見ない形で、ユダヤ文化とキリスト文化が1つの町に共存しているからです。中世から現代にいたるまで、そのコミュニティーが歴史的な変動を乗り越えて生き延びてきた点に評価のポイントがあります。様々な文化圏が争い、戦争を起こしている現代だからこそ、ユダヤ人地区と聖プロコピウス教会から共存のあり方を学べるかもしれません。

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