ポルトガル世界遺産

バターリャ修道院

ポルトガル中央部の都市バターリャにあるバターリャ修道院。1983年に世界文化遺産に登録されました。正式名称は聖母マリア修道院。その由来は、アルジュバロータの戦で不利な状況であったジョアン1世に奇跡的な勝利をもたらしてくれた聖母マリアへの感謝の為に建設が始められました。バターリャには戦闘という意味があるのです。

バターリャ修道院は1386年~1517年もの期間をかけて建築が進められていきましたが、完成には至っていないのです。その為、「未完の礼拝堂」と呼ばれる礼拝堂があります。2世紀にもわたって建築された為、ゴシック様式とマヌエル様式が混在した建造物となりました。

バターリャ修道院は入口・身廊・創設者の礼拝堂・未完の礼拝堂・王の回廊・洗盤・アフォンソ5世の回廊で構成されています。広場にはジョアン1世の騎馬像があります。入口はアーチヴォールトの形で出来ており、天蓋の下には78体もの聖像が飾られています。この聖像は旧約聖書に出てくる王・天使・預言者・聖者達です。聖者に囲まれた細やかで美しい空間です。その先にはキリストの戴冠が彫刻されています。

身廊は装飾も少なく静かな空間となっています。高さ32m・幅22mです。ステンドグラスから差し込む柔らかな太陽の光が心を和らげてくれます。ステンドグラスをポルトガルで初めて取り付けたのはバターリャ修道院です。一番古いステンドグラスは1430年代のものとされています。創設者の礼拝堂にはジョアン1世と王妃フィリパ・デ・ランカスターの棺が安置されており、エンリケ航海王子や歴代の国王のお墓もあります。創設者の礼拝堂はポルトガル初のパンテオン(神殿)です。

未完の礼拝堂は王室第2の霊廟となるため、ドゥアルテ1世によって1437年に工事が始まりました。八角形になっており、その一部が扉になっています。最初はゴシック建築で進められていましたが、マテウス・フェルナンデスに移ってからはマヌエル様式に変わり、1509年に完成しました。扉の上部、何重にも重なって装飾がほどこされ、差し込む光と相まってより美しい印象を与えています。

王の回廊はマヌエル様式とゴシック様式の調和がなんとも美しい回廊です。王の回廊のアーチ部分の飾りは、ゴシック様式で完成した100年後にマヌエル様式の飾りを施したものです。王の回廊にある3段の噴水の周りを取り囲む彫刻の美しさも見どころです。

バターリャ修道院が未完である理由は、1521年にジョアン3世にあります。ジョアン3世がジェロニモス修道院の建築に力を入れたため、バターリャ修道院の建築をやめてしまったためでした。

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