イラン世界遺産

イランのアルメニア人修道院建造物群

2008年に世界遺産に登録された『イランのアルメニア人修道院建造物群』は、二つの修道院と一つの礼拝堂から構成された、イランでも珍しいキリスト教の建物です。

これら『イランのアルメニア人修道院建造物群』は、イランの北西部にあり、この地域は古代のアルメニア地域として古くからキリスト教を受け入れてきた地域です。すぐ隣にイスラム教国があるからか、二つの修道院は城壁を持ち要塞化されているのが印象的です。
そしてアルメニアは、世界で初めて正式に国教としてキリスト教を定めた国で、あのローマ帝国より以前からキリスト教国としての歴史を刻んできているのです。

世界遺産になっている『イランのアルメニア人修道院建造物群』の中でも、最も有名なのが、西アーゲルバーイジャーン州にある≪聖タデウス修道院≫です。別名「黒の教会(ガラ・ケリーター)」とも呼ばれています。この由来は、ベースとなっている建築に用いられた石が黒い色をしている事から呼ばれています。

19世紀には、ほとんど密接しひとつの修道院のようになっていますが、「白の教会」と呼ばれる教会が追加で建造されました。なので、表から見ると白いのですが、裏を見ると黒い初期の教会を見る事が出来ます。中は、このふたつの教会はつながっており、聖堂があるのが「黒の教会」と呼ばれる方になっています。

この≪聖タデウス修道院≫は、先の尖った円柱の屋根を持つ二つの建物が特徴で、その他離れた場所には合計5つの聖堂も含まれています。5つの聖堂のうち1つは、現在も村の人々によって使われているようです。

内装は意外と派手なものはありませんが、外壁には「聖ゲオルギウス」のレリーフを始めとした聖人や天使、動物などの浮彫彫刻が施されていて、その繊細さに目を奪われます。
≪聖タデウス≫とは、キリストの12使徒のひとり「タダイ」の事で、「タダイ」はアルメニアにキリスト教を宣教したといわれ、彼にささげる為この修道院が造られたといわれています。

『イランのアルメニア人修道院建造物群』を構成するもう一つの修道院が、東アーザルバーイジャーン州の渓谷の中にある≪聖ステファノス修道院≫です。そして、最後が≪聖マリア礼拝堂≫です。

これらの建造物には、ギリシア文化やビザンチン文化を思わせるレリーフや模様があり、『イランのアルメニア人修道院建造物群』はただアルメニア正教をアゼルバイジャンやペルシアに普及する中心地としてではなく、ビザンチン文化やギリシア正教、ペルシア文化を受け入れ、相互交流をしていた証として、世界遺産に認められたのです。

アルメニア正教のみならず、他国キリスト教文化を垣間見れる貴重な建造物群なのです。

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