スウェーデン世界遺産

ターヌムの岩絵群

ターヌムの岩絵群は、スウェーデンにある世界遺産の1つです。スカンディナビア半島にバイキングが登場するよりもはるか前、紀元前の頃に定住した人々が残した岩絵が、現在もなお残っています。高いデザイン性と構成が特徴で、単なる考古学的な資料という以上に、アートとしての評価も高いです。

【時期】
ターヌムの岩絵群が描かれた時代は、紀元前の1800年頃から紀元前400年くらいです。当時は青銅器文明が盛んで、スカンディナビア半島でも青銅器を使った道具が盛んに生活の中で用いられていました。その頃の岩絵です。青銅器文明の時代に残された岩絵としては世界最大級であるため、価値が高いと考えられています。スカンディナビア半島から端を発し、ヨーロッパを制圧するバイキングの登場は西暦500年頃です。バイキングが出てくる以前の北欧を知る、重要な手がかりにもなっています。

【場所】
ターヌムの岩絵群は、スウェーデンの南西、ノルウェーとの国境近くにあります。北欧特有のフィヨルド地帯に岩絵が1,500ヵ所ほど残されています。1ヵ所に集中しているわけではなく、25kmにわたる海辺一帯に点在しています。青銅器時代の海岸は、現在の海岸よりも15mほど高かったため、岩絵も海岸近くとはいえ高い位置に存在しています。

【作り手】
ターヌムの岩絵群を描いた人々は、北欧の黄金時代を作ったバイキングが登場するはるか以前に、同地に定住していた民族です。木工技術に優れ、船の移動を得意とした民族として知られています。そうした民族が表現のために、さらには自分たちの存在を広く、後世や未知の世界の住人に知らせるために、岩絵を残したといわれています。岩の表面を、ハンマーやピックのような尖った道具で掘り、絵を描きました。掘り込む深さは1m程度の部分もあれば、4cmほどの部分もあります。彫り込む深さに変化を持たせて、絵の表現に強弱を付けていたとされています。

【岩絵の内容】
ターヌムの岩絵群に残っている絵の内容は、様々です。動物、人間、武器、手のひら、車輪付の乗り物、船、網、罠など多種多様です。デザインそのものも非常に芸術性が高く、アートとして素直に現代人の心を打つ普遍性を持っています。温暖化の影響で北欧の気候は激変しており、岩絵の状態が年々劣化していますが、現在でも保護活動は続いています。

【世界遺産に選ばれた理由】
ターヌムの岩絵群は、青銅器時代における北欧の人々、ヨーロッパの人々の生活を知るための例証として極めて高い価値を持つため、世界遺産に認定されました。また、アートとしての質も驚くほど高く、その芸術的価値も評価されています。1972年、建築工事の最中に偶然に見つかった岩絵群に、今では世界中から観光客が集まってきています。

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