スウェーデン世界遺産

スコーグスシュルコゴーデン

20世紀以降に作られた建築の中で最も早く世界遺産に登録された、スコーグスシェルコゴーデンです。スウェーデンの首都、ストックホルムの近郊にある広大な墓地で、自然と建築物が一体となった美しい設計になっています。参列者の魂を慰め、死者が森に還っていくイメージを肌で感じさせる設計が施されており、世界中の墓地に今もなお影響を与え続けています。

【時期】
スコーグスシェルコゴーデンの歴史は新しいです。1914年から1915年の間に、ストックホルムで開かれた墓地の設計コンペが全てのスタートとなります。理念が明確で、シンプルかつ美しく、現存する風景を壊さない墓地を作るというコンセプトの元、世界中からアイデアが募集されました。そのコンペで第1位を受賞したデザインを元に、着工が始まります。設計と施工には全部で25年の期間が費やされ、現代でもなお手が加えられています。
1920年には最初の教会、1923年から1925年には葬儀に必要な建物が完成し始め、1925年には第2弾の教会が完成しました。その後、1937年から1940年にわたって教会が次々と建てられ、現在の基礎が完成します。

【場所】
スコーグスシェルコゴーデンは、ストックホルムの郊外にあります。元々は採石地であった場所ですが、その場所を活かし、森を活かし、風景を現存する形で設計が行なわれ、現在では建築と自然の完璧な融合として世界中から評価される墓地となりました。

【設計者】
スコーグスシェルコゴーデンの設計者は、共同提案の形でコンペにアイデアを応募した、当時30歳の若い建築家2人組みでした。2人ともライフワークとして同墓地の設計にたずさわり続け、時代と共に付け加えられる教会や巨大な十字架などをデザインし続けました。事実上のデビュー作がライフワークになり、デビュー作がそのまま世界遺産に登録され、後世に引き継がれていくという、稀有な歴史をたどっています。

【主な建築物】
スコーグスシェルコゴーデンの墓地には、草木や森、建築物や墓石が絶妙のバランスで共存しており、大切な人の死に直面する参列者の心を慰めてくれる世界が広がっています。「人は死ぬと森に還っていく」と北欧の人は考えており、そのイメージを墓地全体が表現しています。教会の中庭から池を眺めたり、森や土の匂いを感じたりしながら葬式に参列できるので、参列者の心も次第に落ち着いていきます。教会、十字架、火葬施設、墓地など、死者を送る式典に必要な全てが森と自然の中に共存しています。

【世界遺産に登録されたポイント】
スコーグスシェルコゴーデンが世界遺産に登録された理由は、設計思想そのものが斬新で、かつ世界中の墓地に今もなお影響を与え続けているからです。20世紀の初頭、世界が物欲に傾いていく時代の中で、自然に還るというテーマを設計に取り込んだ先見性と、その先見性を完璧に形にするデザイン力が評価され、世界文化遺産に認定されました。風土と風景、建築と森が驚くべき形で共存する成功例として、今もなお世界中から絶賛されている墓地です。

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