スウェーデン世界遺産

エンゲルスバーリ製鉄所

スウェーデンには世界遺産が全部で13件あります。文化遺産が11件、自然遺産が1件、複合遺産が1件ですが、11件ある文化遺産のうち1つが、エンゲルスバーリ製鉄所です。17世紀から18世紀にかけてスウェーデンは繁栄の時代を迎えました。その経済成長を牽引したエンジンが鉄鋼業であり、その一大産業の往時を今もなお完璧な状態で残す建築群として、同製鉄所は世界遺産に認定された経緯があります。

【時期】
エンゲルスバーリ製鉄所は1681年に操業を開始しました。同製鉄所が良質の鉄鋼を作り続けた歴史は長く、第一次世界大戦末の1919年まで続きます。スウェーデンの鉄鋼は、日本の鉄鋼と同じく世界的に見ても良質だという評判がありますが、その評価を打ち立てる礎となった鉄工所が同製鉄所です。

【場所】
エンゲルスバーリ製鉄所は、スウェーデンの首都、ストックホルムから北西に120kmほど行った場所にあります。北欧らしく国土に湖畔がたくさんありますが、同製鉄所もすぐ近くに湖畔が広がる美しいロケーションにあります。製鉄所の中には鉄工所だけでなく、従業員や管理者の住居、お酒の醸造所などがきれいな状態で現存しています。

【設立者】
エンゲルスバーリ製鉄所は、17世紀にラーションという貴族が土地を購入したところから歴史が始まります。同地には元々、副業で製鉄の仕事をしていた農民が多く、鉄鋼に関しては一大発展の素地がありました。その土地に製鉄所を開いた貴族ラーションの事業が、同製鉄所の正式な歴史の始まりになります。

【同鉄工所設立の目的】
エンゲルスバーリ製鉄所が作られた目的は、同地の住民の経済を活性化させるためでした。その製鉄所が、18世紀頃にはスウェーデンの経済を牽引する一大製鉄所にまで発展します。同国の経済的なリーダーとまで言われた同製鉄所は、銑鉄と棒鉄の製造で抜きに出た品質を確立し、次第に同国を越えて、ヨーロッパ経済全体に大きな影響を持つようになりました。現在でもその時代を回顧する時、一部のヨーロッパ人は、Outstanding(普通じゃない)と形容します。

【世界遺産としての評価ポイント】
エンゲルスバーリ製鉄所が世界遺産として認定されたポイントは、その製鉄所の歴史的な存在価値と、現存する建築群の保存状態にあります。室内を絵画で装飾したエレガントな建築や、庭師が生活していた小屋など、50以上の建築物がきれいな状態で残っています。石炭を使った製鉄技術の衰退を機に同製鉄所も閉鎖に追い込まれましたが、その歴史的価値は今でも失われていません。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国