カナダ世界遺産

ルーネンバーグ

「ルーネンバーグ(Lunenburg)」はカナダの東海岸の最南端に位置するノバスコシア(Nova Scotia)半島にある漁村で、その歴史的な街並みは「歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群」であるとして1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。

かつての大英帝国が築いた北米植民都市の特色をそのまま今日まで遺しており、当時のイギリスの植民地集落のほとんどがそのまま残されています。

ルーネンバーグに見られる建物は、1753年にイギリスの植民地化計画のもとに入植したドイツ人、スイス人、フランス人移民によって建築されました。2006年現在の人口が2300人程度なのですが、当時の入植者の大部分がドイツ語を話す1453人のプロテスタントであったことから、現在遺されている建物の大部分がドイツの木造建築の様式です。

壁面や窓を縁取る幅広の木枠と、壁に張られたドイツ張りの板にはそれぞれに思い切った彩色がほどこされていて驚かされるのですが、理由は舟に塗るペンキのあまり物を利用したためだと伝えられています。
タラ漁で栄えた港には船大工が多く、彼らが家を建てたために舟用に持ち合わせていたペンキを使ったためですが、カラフルでありながら落ち着いた彩色法で見る者の心を安らげてくれます。

その街並みはイギリスの植民地政策の「モデル都市計画」によるもので、住居地区と公共地区を分け幾何学的な区割りと機能的な設計になっています。住民には住宅用の区画だけでなく、さらに広い庭園区画が割り当てられました。

居住区は南北に伸びる幅12.5m(幅24.4mのキング・ストリートを除く)の7つの通りと東西に伸びる幅12.2mの9つの通りとを直角に交差させており、その各ブロックの中を14分割して一区画223㎡(約67坪)の土地を与えられました。
そこに立てられた家は95%以上が木造であり、壁面には溝つき板を下から重ねていくドイツ張りの工法が多く使われています。

教会も同様で、1754年に建てられたカナダで2番目に古いプロテスタントの教会「セント・ジョンズ英国国教会」はカーペンター・ゴシックの伝統美を遺しています。身近に手に入る木材を使って、より貴族的なヨーロッパのゴシック様式を修正したこの建築技法はまさに文化遺産の名にふさわしいでしょう。

住民が生来持っている家に対する保守主義と歴史的建物を元の状態に修復するための取り組みのおかげで、この貴重な文化遺産は今なお当時の姿をそのままに遺しているのです。

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