カナダ世界遺産

ミグアシャ国立公園

「ミグアシャ国立公園(Miguasha National Park)はカナダのケベック州ガスペ半島(Gaspe Peninsula)にある自然遺産で、「地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本」であるとして世界遺産に登録されたデボン紀における「魚類から四肢動物へと進化していった過程」を証す貴重な化石が豊富に出土する地域です。

デボン紀とは、約4億1600万年前から約3億5920万年前までの時期を指し、魚類の種類や進化の豊かさと、出現する化石の量の多さから、「魚の時代」と言われている時代のことです。この地層はケベックのシャルー湾(Chaleurs Bay)の河口部分にあたる、ガスペ半島南岸沿いの断崖に残っています。

ミグアシャ国立公園の発掘現場が世界遺産となった理由は、「化石保存状況の質と量」が他に類を見ないほど豊富だからです。発見された化石は、実に14200点以上にのぼるうえ、その保存状況の質を見ても「軟骨のような柔らかい部位の化石、糞、鰓の痕跡、血管や神経の痕跡」など実に重要な考古学的証拠を示してくれる。以下にミグアシャで発見された6種の動物相を紹介しておきます。

「無顎類」・・顎骨(がっこつ、がくこつ)いわゆるアゴの骨がない魚の種類で、最古の脊椎動物と言われています。今日、私達が見ることのできる無顎類はヤツメウナギとヌタウナギだけですが、太古の形体を連想するうえで参考になるでしょう。

「板皮類」・・亀の甲羅のような骨質の甲殻を持つ魚類たちのことを言い、胴体部の曲がった甲羅の上部が、あたかも頭蓋骨のように前方に強調されている点が進化の過程を暗示しています。

「棘魚類」・・腹部と背部に硬い棘を持つ小型の魚で、ミグアシャでは4種が発見されています。

「条鰭類」・・放射状の鰭を有するのが特徴で、現在の魚類の原始の姿と言ってよいでしょう。

「肉鰭綱」・・「にくきこう」はシーラカンスやハイギョを含む脊椎動物の亜門であり、四肢動物(陸上脊椎動物)はこのグループから進化したと考えられています。骨盤のヒレは四肢動物の大腿骨、脛骨、腓骨のそれと同じ構造で胴体に繋がっています。胸ビレも同様で、上腕骨、橈骨、尺骨で構成されています。まさに水棲から陸棲へと進化していく過程を証明するものです。

「無脊椎動物」・・最古の部類に属する陸棲のサソリが発見されていて、体長は30センチほどです。

2003年6月に、建設に500万ドル以上が費やされた新しい自然史博物館がこの地に開館しました。デボン紀の魚達が水中からやがて陸上へと上がっていく進化の過程を詳しく見せてくれる世界唯一の博物館です。

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