カナダ世界遺産

ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ

ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ(Head-Smashed-In Buffalo Jump)はカナダのアルバータ州(Province of Alberta )にある史跡のことで、ユネスコの世界遺産に文化遺産として登録されています。

「バッファロー(Buffalo)」は正式には「アメリカン・バイソン(Bison)」のことで、別名「アメリカ牛」ともいいます。肩までの高さが2メートル、体重は1トン前後もある巨大な牛です。

食性は植物食で草を好んで食べます。
農耕文化を持たなかった先住民族のネイティブ・アメリカンにとっては貴重な食料源であり、これを狩することで部族の生活を支えていました。

しかしあまりに巨大な牛であるため普通の狩猟方法では太刀打ちすら出来ず、編み出した方法がこの「ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ」です。
紀元前3500年以上も前に始まり、ネイティブ・アメリカンが衰亡する西部開拓時代まで続けられていたといいます。

現地はロッキー山脈の「ウォータートン・レイク国立公園」の東側の裾野にあり、広大な平原にはロッキー山脈からの雪解け水がいく筋にも川を作り、バッファローの食料となる草を生い茂らせています。
そこでは数十万頭のバッファローが群れを成して暮らしており、ネイティブ・アメリカンのかっこうの標的となっていたのです。

ネイティブ・アメリカンたちは真っ向勝負では歯がたたないとみて編み出した方法が「追い落とし」です。この平原の東端には幅300メートル、高さ約30メートル(現在は18メートル)の断崖があるのを利用しようと考え出したのです。

しかし、ただ闇雲に追い回しても断崖に追い込むことは不可能で、周到な準備を施してから猟に挑んだといいます。まず、広い草原から断崖へと絞り込むための「ドライブ・レーン」を作りました。木の柵などでバッファローの行く手を阻み、背後からは火を焚いて脅したり、前方にはおとりのバッファローの模型を断崖のある方に向かって走らせ、バッファロー特有の仲間の後を追うという習性を利用して誘導したのです。

この狩猟作戦は見事に功を奏し、断崖の直下には現在高さ11メートルにも及ぶバッファローの骨が積み重なって遺されています。崖下では頭から落下して来たバッファローの解体作業が繰り広げられたところから、この地域のブラック・フット族たちはこの崖のことを「血に染まった深い淵」と言い伝えたといいます。

この史跡からは矢尻や鍬などネイティブ・アメリカンたちが使っていた道具が数多く発掘されており、貴重な文化遺産となりました。
現地には資料館があり、これらの貴重な資料の展示やイベントなどが催されており現在でも観光の人気スポットとなっています。

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