カナダ世界遺産

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群(Canadian Rocky Mountain Parks)は北米大陸を縦断している山脈群のなかでも最も美しい景観を示す世界遺産です。「自然公園群」と呼ばれるとおり4ヶ所の国立公園と3ヶ所の州立公園が連続して南北に連なっている世界最大級の自然遺産です。

この山脈自体は比較的新しく出来たもので、白亜紀後期から第三紀にかけて海底の堆積岩が地殻変動で押し上げられたものです。さらにその後の氷河期に出来た氷河が何万年の歳月をかけて岩を削り取って今日の姿を作り出してきたものです。

最も北の位置にあるのが「ジャスパー国立公園(Jasper National Park)」です。その位置はカナダのアルバータ(Alberta)州にあり、カナディアン・ロッキー山脈自然公園群のなかでも最大の面積を持ち10,878平方キロに及びます。

その景観の特徴はコロンビア大氷原とそこから流れ出しているアサバスカ氷河が作り出す景観で、その氷河が溶けて出来た氷河湖マリーンレイク(Maligne Lake)から見る自然はまさに世界遺産と呼ぶにふさわしいです。

その南に隣接するのが「バンフ国立公園(Banff National Park)」です。中央を南北に走るカナダ大陸横断高速道路(Trans-Canada Highway)の左右に湖が点在します。

そのなかの一つ標高1536mにあるレイク・ルイーズ(Lake Louise)は氷河から解け出た水に含まれる岩粉により、湖面は独特なエメラルド色をしていて「カナディアンロッキーの宝石」と讃えられるほどです。

さらに南に隣接するのが「ヨーホー国立公園(Yoho National Park)」で、その名前の由来は先住民の言葉で「すばらしい」を意味するとおり3000メートル級の山々が連なるダイナミックな景観を誇ります。

そのほかにもカナディアンロッキーで最大の落差約400mもある豪快なタカカウ滝(Takakau Falls)や、神秘的な色合いを見せるエメラルド・レイク(Emerald Lake)などがあります。

最南端に位置するのが「クートニー国立公園 (Kootenay National Park)」です。アルパイン・ツンドラが広がる山岳から、ダグラスファーが密生する針葉樹の森、そしてサボテンが育つ砂漠状の大地まで変化に富んだ景観を見せてくれます。

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群を語る時忘れてはならないのが「バージェス頁岩(けつがん、Burgess Shale)」です。約5億0,500万年前(古生代カンブリア紀中期)の海棲動物群を化石として閉じ込めた貴重な自然遺産です。そこには現在では見ることも想像することもできない奇妙な海中生物たちの化石が遺されていて、地球の持つ神秘的な生態系を見せてくれます。

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