日本世界遺産

小笠原諸島

日本の東京都に属する小笠原諸島が2011年6月に世界遺産に登録されました。
小笠原諸島は、南北に渡る400kmあまりに散在する島々の総称で、父島、母島、聟島の3列島による小笠原群島、火山硫黄列島及び周辺孤立島で構成されています。

世界遺産は、世界人類共通の宝として、将来の世代に受け継いでいくべきものと認められる財産をいい、文化遺産と自然遺産の2種類があります。
小笠原諸島が認定されたのは世界自然遺産になります。

自然遺産として登録されるには、「地形・地質」「生態系」「自然景観」「生物多様性」の4つの評価基準において、いずれかを満たさなければなりません。
日本の小笠原諸島においては、このうち「地形・地質」「生態系」「生物多様性」の3について高い評価を受け、見事、世界遺産の仲間入りを果たしました。

小笠原群島の地形・地質は、約4800万年~4400万年前に形成されたと言われています。
1つの特徴であるボニナイトは、特殊な安山岩の一種で、海底火山の衝突によって隆起し、陸地化して大規模に露出しており、地上で容易に観察することができます。
このようにはっきりと見え、良い状態で保存されているのは世界的にも珍しいことです。

また、一部ではカルスト地形がみられます。
これは石灰岩が侵食されたり風化されてできたものです。
中でも、ラピエと呼ばれる鋭くとがった岩や、ドリーネと呼ばれるすり鉢状になった窪地が、自然の神秘を感じさせ、美しい光景として眺めることができます。

次に生態系ですが、日本の中でも珍しく亜熱帯気候に属し、年間を通じて温暖で、平均気温は23度ほどあります。
年間の降水量は1280mmと比較的乾燥していると言えます。
ここで暮らす生物たちは、その昔、なんらかの方法で島に流れ着いて定着した生物の子孫に当たります。
その中から日本の小笠原諸島の固有種として進化する生物も現れ、東洋のガラパゴスと称されることもあります。

昆虫のキノボリカタマイマイや鳥類のクロアシアホウドリにメグロ、植物ではオオハマギキョウやヘラナレン等を見ることができます。
また、世界的に絶滅危惧種であるアホウドリ類も暮らしています。
小笠原の海には、アオウミガメ、ミナミバンドウイルカのほか、固有種のオビ
シメやミナミイカナゴが生息しています。

このように多様な生物が暮らす小笠原諸島では、今ある生物たちの暮らしを守り続けると同時に、外来種が入り込まないよう保護していく必要があります。
世界遺産小笠原に行くには現在、船しかありません。
東京港の竹芝客船ターミナルを出港し、約1日ちょっとかけて父島へと向かいます。
通常は1週間に1便、観光シーズンは3日に1便程度が出航しています。
母島へは父島より船で2時間ほどかけて行くことができます。
日本の東京都でありながら、ちょっと遠い神秘の自然が残る場所へ、一度は訪れてみたいものです。

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