ブラジル世界遺産

セラ・ダ・カピバラ国立公園

ブラジル北東部、ピアウイ州のカピバラ山地にある国立公園は、1991年に「現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠」であるという理由で文化遺産としてユネスコ世界遺産に登録されました。

セラ・ダ・カピバラ国立公園は世界屈指の考古学遺産を保護する目的で設立されました。絶壁に刻まれた膨大な数の古代の線刻岩絵群は歴史的価値が非常に高く、現在も数多くの謎が残されていることから考古学者たちの研究が進められています。絶壁は高いところで100メートル以上にもなり、せりあがる絶壁に描かれているのは古いものでは6万年前にまでさかのぼります。 壁画の数は約3万点もあるといわれておりその規模の大きさは圧巻です。 他には、洞窟壁画も残されています。公園は、主に奇岩と灌木カーティンガでできています。

1980年代におよそ1万年前の約400の遺跡が発見されました。なかでもサン・ライムンド・ノナト遺跡には、カピバラ、シカ、ジャガーなどの動物、古代人たちの生活、狩猟や儀式の様子を幾何学的な絵で描いた200か所以上の壁画が残されています。他にも巨大アルマジロのような氷河期以前に絶滅したとみられる動物も描かれていて、旧石器時代のアメリカ大陸の先住民がどのような環境でどのような暮らしをしていたかをかいまみることができます。壁画には世界で最古の船の絵も描かれていて、先住民たちが漁をして暮らしていたことも知ることができます。

現在の地形はおよそ2億5000万年前に形成されたものです。最も印象深い地形はペドラ・フラダ遺跡で、「穴のある石」という意味を表す言葉通り、厚い石の壁に高さ約60メートル、直径約15メートルの、風化によって
できた大きな穴があいているのが特徴です。公園の象徴的存在ともいえる岩で、この世界遺産を紹介する多くの書物にもこの岩の写真が載っています。この遺跡内では、また古代の陶器製の道具類も発見されています。

公園で出土した数々の歴史的価値のある品々は、公園から少し離れたSão Raimundo Nonato市にあるアメリカ人類博物館に展示されています。

 歴史的に大変価値のある遺産ですが、最近まで周辺住民による岩絵付近での焚き火や 燃料用に燃やす木の煙によって壁画が消滅しかねないという深刻な問題がありました。焚火禁止の張り紙はもちろんありましたが、地域住民の識字率も高くはなく、こうしたトラブルはなかなかなくなりませんでした。最近では世界遺産を守ろうという運動もさかんになり、世界に誇る遺産であるセラ・ダ・カピバラ国立公園への住民の意識も高まってきているようです。

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