オーストラリア世界遺産

オーストラリアの囚人遺跡群

オーストラリアの囚人遺跡群は、18世紀から19世紀にかけてイギリスがオーストラリアの各地に建設した数千にも及ぶ囚人の収容所跡のことで、その中から代表的な11か所が選ばれ、2010年に世界遺産に登録されました。

世界遺産への登録理由は、ヨーロッパの列強国による植民地拡大政策の中で囚人を労働力として利用したという過去の歴史を現代において端的に示す優れた遺跡として、オーストラリアの囚人遺跡群が認められたからです。

オーストラリアの囚人遺跡群として登録された囚人収容所には、オーストラリア先住民のアボリジニの人々の多くも強制移住させられました。

オーストラリアの囚人遺跡群に指定された11の囚人収容所のある場所と施設の概要は以下の通りです。

1)ポート・アーサー史跡(タスマニア州 タスマン半島):1830年代に建築された60棟にもなる囚人収容所の建物が美しい風景に溶け込んで、囚人収容所という過去がありながら、現在はタスマニアの人気観光スポットの一つとなっています。

2)炭鉱史跡 (タスマニア州 タスマン半島):囚人が労働力として利用された痕跡を残す史跡で、流刑にあった囚人の過酷な生活環境を示す炭鉱の坑道や暗い独房などが残っています。

3)カスケーズ女子工場(タスマニア州 サウス・ホバート):女性の囚人を収容した収容所ですが、自給自足の生活や裁縫などの労働をしていたことから「工場」と呼ばれています。

4)ダーリントン保護観察所(タスマニア州 マリア島):囚人の保護観察を行った場所です。

5)ブリッケンドンとウールマーズ・エステート(タスマニア州 ロングフォード):囚人に農業を行なわせるための収容所で、タスマニアの農業の発展に囚人が貢献したという歴史が分かる場所です。

6)ハイドパーク・バラックス(ニューサウス・ウェールズ州 シドニー):イギリス政府ではなく、オーストラリア政府が設立した最初の収容所です。
マッコーリー総督時代に囚人を収容していた建物として現存しているただ一つの建物で、現在は博物館として利用されています。

7)旧総督官邸(ニューサウス・ウェールズ州 パラマッタ):12人の総督が1788年から1856年まで居住した住居兼執務室です。

8)コッカトゥー島(ニューサウス・ウェールズ州 シドニー湾):囚人たちが建設した船のドックのある場所です。

9)オールドグレートノース・ロード(ニューサウス・ウェールズ州 ワイズマンズ・フェリー近郊):囚人たちの労働力によって作られたインフラの一つの事例として残る遺跡です。

10)旧フリーマントル刑務所(西オーストラリア州 フリーマントル):オーストラリア建国に寄与した囚人の功績が分かる遺跡です。

11)キングストンとアーサーズ・ベール史跡地区(ノーフォーク島):1788年から1855年にかけて、囚人が東部へ移された頃の経緯が分かる遺跡です。

以上、これらのオーストラリアの囚人遺跡群の11か所は、シドニー近郊とタスマニア周辺に数多く点在しています。

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