インド世界遺産

マハーバリプラムの建造物群

6~9世紀頃、インド南部の都市チェンナイにあるベンガル湾に面した町・マハーバリプラムに造られた石彫寺院や石造寺院、海岸寺院などの約30以上が、『マハーバリプラムの建造物群』として1984年に世界遺産に登録されました。この堅い花崗岩で造られた建造物群は、当時のパッラヴァ王朝の下造られたヒンドゥー教寺院群です。マハーバリプラムは海外交易の拠点として栄えていました。

世界遺産『マハーバリプラムの建造物群』の代表的なものは、「ファイブ・ラタ」と呼ばれる5つの石彫寺院が立ち並ぶ遺跡です。名前の≪ラタ≫とは、神の乗り物という意味があり、神の家である寺院がその象徴と考えられています。

その素晴らしい所は、大きな一枚岩を丸ごと削って、寺院を造っているということです。その証拠に、一部のラタは中まで彫られることなく、未完成のままになっていたりします。5つのラタには、ヒンドゥー教の神話「マハーバーラタ」の主な登場人物の名前が付けられています。全て神様で、ドウラパディー・アルジェナ・ビーマ・ダルマラージャ・サハデーヴァの5人です。

そして「ガンガーの降下」という、大きな浮き彫り彫刻の壁画も『マハーバリプラムの建造物群』の観光名所として有名なスポットです。この壁画はなんと!高さ約9m、幅は約30mにもおよぶ巨大な岩山に、同じく神話の一部
を描いています。この大きさは世界最大規模とも言われる程です。壁画の内容としては、≪ガンガー≫とはガンジス川の事を指し、ヒンドゥー教では女神とされています。もともとは天空にあったガンガーがある日降下。その際に、ヒンドゥー教2大神であるシヴァの髪をつたって降下した、というお話です。

その他の壁画では、ライオンに乗ったドゥルガー(シヴァ神の妻・パールバティの戦いの神になった時の姿・呼称)がマヒシャを倒す場面が残る「マヒシャマルディニー・マンダパ窟」や、「クリシュナ・マンダップ」という2大神のもう一人・ヴィシュヌの8番目の化身を描いた壁画も「ヴァラーハ・マンダパ窟」に残されています。

もう一か所、『マハーバリプラムの建造物群』で有名なのが「海岸寺院」です。現在は2塔ですが、当初は3塔あったといわれています。石を積み上げる事で造られた石造寺院で、シヴァ神を祀っています。なので、シヴァ神の乗り物である牛の石造が、ぐるっと寺院を囲んでいます。

インドのヒンドゥー教寺院は、それぞれ同じ宗教を崇拝しながらも、各王朝で少しずつ異なった趣向の寺院が建造されているのがとても興味深く面白いポイントです。『マハーバリプラムの建造物群』では、わざわざ堅い花崗岩を選んで彫刻が彫られたり、寺院まで彫りぬいている点で、宗教心の強さが伝わってきます。長く、半永久的に残るよう造られており、今日でも多くの人が足を訪れる地となっています。

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