インド世界遺産

ビンベットカの岩陰遺跡群

インドにも流れるインダス川流域に、紀元前2000年頃あったという有名な古代文明・インダス文明。これよりも遥か昔の紀元前1万2千年頃より残された岩絵が、2003年に『ビンベットカの岩陰遺跡群』という名で登録されました。

『ビンベットカの岩陰遺跡群』は、インド・バングラディッシュ・パキスタン・ネパール・ブータンなどを含んでいるインド半島の、大部分を占めるデカン高原北部のビンディヤ山脈で見る事が出来ます。世界遺産に登録されている約19平方kmという範囲に、大きな5つの岩山・合計約400の岩陰や岩窟があり、何千という岩絵が残されていると考えられています。しかしながら、見る事が出来るのは15の岩陰・岩窟のみとなっています。

岩絵には、ゾウやサイ、トラ、ヒョウ、マンモスなどの動物を中心に狩猟の様子や、当時の宗教儀式の様子、またヒンドゥー教の2大神の1人であるシヴァ神と息子ガネーシャ(象の頭を持つ)、戦闘・騎馬戦の様子などが描かれています。中旧石器時代のものなのに、ヒンドゥー教の神様が描かれているのは、これら岩絵が後世の人々によって書き足されているものだからです。

また、現在においても色彩がキレイに残されているのも、先人の岩絵に代々色を重ねていった為だと言われています。『ビンベットカの岩陰遺跡群』で使われている色は、赤と白が主で、黒・緑・黄などもあります。もちろん全て天然の顔料が使われています。赤の色は、『ビンベットカの岩陰遺跡群』周辺でも生育している≪チークの木≫の葉の芽が原料となっています。チークは幹なども水に強く、今でも船舶や家具など建築材料として使われているもので、葉の芽から作られる顔料も水に溶けづらい性質があるといい、岩絵には最適なものとなっています。

 ビンベットカの岩陰遺跡群』の岩陰・岩窟にはそれぞれ番号がふられており、中でも「ナンバー4」が見どころとなっています。ここでは、密集した沢山の動物の岩絵を見る事が出来ます。上層部は赤で、下層部は白で描かれているのですが、何千年にも渡り動物の絵が書き足されていった、まさに先祖代々で書き上げた傑作のようなものとなっています。

また面白いのが、名画のように出来上がったものではないので、上手な絵ばかりでなく、自分でも書けるような不得手な絵などもあって親近感が持ててしまうところです。古代の人々は、きっと先人の絵を見ながら「自分の方が上手い」と思い書き足して言った事でしょう。

世界遺産までたどり着くには、約3km程のなだらかな山道を辿らなければならないので、訪れる際はそれを想定した準備をしっかりして行くことをオススメします。また、夏場は平均気温40度ほどになるので、夏季を避けた方が、大自然を楽しみながら観光する事が出来ると思います。

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