インド世界遺産

ハンピの建造物群

現在のインド南部一帯に当たる地域に、14~16世紀に栄えたビジャヤナガラ王国の首都・ハンピの町があります。この王国は、当時北から侵攻してきたイスラム教軍に対抗するべく、各地のヒンドゥー教徒が結束し作られた王朝で、約83もの多くのヒンドゥー教寺院や宮殿を残しました。

しかし後の1565年には、イスラム教国家ムガル帝国により滅ぼされてしまいましたが、寺院のすばらしい彫刻や中世最後のヒンドゥー教国家の文化などが残されていることが認められ、1986年に『ハンピの建造物群』という名で世界遺産になりました。

 この『ハンピの建造物群』は、大きく「寺院区」と「宮殿区」に分ける事が出来ます。特に有名なのは、「寺院区」にある≪ヴィルパークシャ寺院≫です。白い塔門が特徴で、大きくそびえ立っている、『ハンピの建造物群』で最高規模の寺院です。その高さは約50mもあり、遠くからでも白い巨塔を発見する事が出来る、ランドマーク的存在となっています。

 同じく有名なのが≪ヴィッタラ寺院≫です。寺院の中央あたりにある4つの車輪の付いた建物は、ヒンドゥー教2大神のひとりであるヴィシュヌの乗り物であった「神鳥」の像があります。他にも、約56本ものたたくと音の鳴る石柱があり、ヤーリ(ライオンと象の合体した神様)が彫られています。

 『ハンピの建造物群』の宮殿区と呼ばれる地区には、宮殿を始めに浴場など王家の生活に関連する施設なども残されています。
≪ロータス・マハル≫や≪エレファント・ステイブル≫(象の厩舎)は、珍しいヒンドゥー&イスラム建築で作られています。屋根がヒンドゥー式で、柱がイスラム建築となっています。
その他には、≪女王の浴場≫や≪王妃の宮殿跡≫、ラーマ神(ヒンドゥー教2大神のひとり・ヴィシュヌの第7番目の化身)を祀る≪ハザーラ・ラーマ寺院≫、クリシュナ寺院(ヴィシュヌの第8番目の化身)など。

 これほど多くの寺院を残し、繊細な彫刻を多くもつ『ハンピの建造物群』。実はその広大さゆえに、1999年に危機遺産リストに登録されました。理由は、近くを流れる川を渡る為の鉄橋造りです。世界遺産のこれら遺跡の内部に鉄橋を造り、渡ろうという開発破壊が推し進められそうになりました。そこでユネスコが自体を重く考え危機遺産としたのです。その後インドでは、遺産と開発の共存をテーマに試行錯誤したことで、2006年には危機遺産リストから外れる事に成功したのです。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国