インド世界遺産

ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園

1988年に世界遺産に登録され、2005年に範囲を広げて再登録されたインドの自然遺産『ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園』。チベットや中国との国境付近であるガルワール・ヒマラヤ地方に存在し、インドではウッタラーンチャル州に位置します。ここでは、その高地ゆえに希少な動植物が多く生息しており、世界中の研究者のみならず多くの登山者や観光者を魅了し続けてきました。

世界遺産『ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園』の当初登録されていた「ナンダ・デヴィ国立公園」は、古来よりヒンドゥー教の聖なる山として崇められてきた≪ナンダ・デヴィ峰≫を中心とした公園です。高さもインドで2番目に高峰で、標高約7817m。世界で数えても、8番目に高い山として知られています。名前の由来は、ヒンドゥー教の最高神の一人シヴァ神の妻であるパールヴァティの化身・女神ナンダ・デヴィの名から取られています。

「ナンダ・デヴィ国立公園」では、ヒマラヤ本来の自然が今もそのまま残されているとても貴重な場所でもあり、現在は環境保護の為に入山禁止とされています。1949年には一時開放されていましたが、スポーツ登山やキャンプなどにより自然破壊が進行。その為、1983年に立ち入り禁止となってしまいました。よって、地元の住民でさえ入る事が出来なくなってしまいました。

この国立公園の貴重さは、ここに生息している希少な動物たちもひとつの理由です。絶滅危惧種の大型ネコ科・ユキヒョウの最後の生息地のひとつであることを始め、香水・ムスクの原料である珍しいジャコウシカやヒマラヤグマ、ブラウンベア、ブルーシープなどが今も生活し続けている山なのです。

世界遺産『ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園』に広域登録として追加されたのは「花の谷国立公園」です。この公園は1931年に発見され、珍しく貴重な植物の宝庫として知られるようになりました。

中でも、女神ナンダ・デヴィが宿るとされている≪ボンボリトウヒレン≫という白いボンボリの様な姿の花は、ここヒマラヤでしか見られない大変珍しい花です。約3500mという高山の環境に適応する為にこのような不思議な花になったとされています。この花は現在でも、ヒンドゥー教参拝時に捧げられています。

もうひとつ、登山者から「幻の花」と呼ばれている花があります。それが≪メコノプシス・アクレアタ≫という青いケシ(ブルー・ポピー)の花です。透き通るような青い色が特徴で、花を咲かせる場所が岩陰などで見つけづらいのです。

『ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園』は、一方の「ナンダ・デヴィ国立公園」は観光する事が出来ませんが、「花の谷国立公園」は見る事が出来、観光客や登山者が多く訪れています。この『ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園』という世界遺産が両方ともが誰も足を踏み入れる事が出来なくならないように、環境保全を考えながら観光・登山をしていきたいものです。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国