インド世界遺産

タージ・マハル

ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが生涯愛した王妃の為に造り上げた霊廟『タージ・マハル』。インド北部アーグラにあり、世界で最も美しい霊廟と言われています。全面が白大理石で造られ、イスラム様式独特の浮彫や透かし彫り、象嵌細工のアラベスクなどを全28種類もの宝石や宝玉で装飾されています。庭園も、4つに水路で区切る≪四分法≫を用いたペルシア式庭園で造られています。

さらに『タージ・マハル』の左右には、「モスク」と「迎賓館」が全く同じ構造で建てられ、赤をベースに白色で装飾が施されています。これら建物や庭など、ここ一帯は全て左右対称に造られているのです。

 1983年に世界遺産に登録された『タージ・マハル』には、見事な美しい建物という外見だけでなく、人々を惹きつけるロマンス・ストーリーがあるのです。
皇帝シャー・ジャハーンは『タージ・マハル』を、生涯愛した王妃ムムターズ・マハル(本名:アルジュマンド・バーヌー・ベーガム)の為に、約20年という歳月と約2万人という労働力を駆使して建造しました。王妃との間には14人もの子供を授かりましたが、末っ子誕生とともに王妃は命を落とします。齢36歳という若さで突如亡くなったので、深く悲しんだ皇帝は、国中に2年間喪に服せという命令をした程だったと言われています。

そして皇帝は、ある壮大な計画を思い描く事となるのです。イスラム教の聖典・コーランに出てくる一節で、〈最後の審判の日に復活し再会する〉という話を実現するべく、『タージ・マハル』とヤムナー川を挟んだ反対側に黒大理石で自分の霊廟を造り、橋を架け、来るべく日にお互い復活を果たし、橋の上で再会を遂げようと考えた。と言われています。

しかし、その計画は未達成のまま皇帝は亡くなります。ムガル帝国でも最盛期のこの時期の皇帝でありながら、財力を使いすぎた為、政治を疎かにし霊廟造りに没頭した為など諸説ありますが、息子アウラングゼーブによりアーグラ城(同じく世界遺産)に幽閉されてしまうのです。そこからは『タージ・マハル』を見る事が出来、晩年はここで王妃の墓を見ながら亡くなりました。
現在は思い描いた通りではありませんが、王妃の隣で一緒に眠る事が出来ています。唯一、左右対称ではないのが王の棺と言えます。

この様なストーリーがある一方で、やはり王の霊廟にかける思い入れが強い事がわかるのがその材料です。職人も材料も世界各地から選りすぐって造られているのです。特に、白大理石はインド産のものを使っています。大理石の産出で有名なのはイタリアのカララなのですが、ここのものは水や酸に弱いので外壁に用いられる事はあっても、汚れやすい屋根にはほとんど使われる事はありませんでした。しかし、インド産のものは水・酸に強く使う事が出来たのです。このお陰で、17世紀に建てられた建造物を今も朽ち果てることなく、当時のままの姿で我々も見る事が出来ているのです。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国