インド世界遺産

ゴアの教会群と修道院群

インド南部の港町であるゴアに、かつて16世紀頃にはヨーロッパの街並みが広がっていました。当時まだポルトガル領であったこの地域は、ポルトガルの首都・リスボンをモデルに作られ、「東方一の貴婦人」という異名もあった程でした。

現在はその街並みは無くなってしまい、教会と修道院がいくつか残るだけとなってしまいました。建造物の残る一帯は≪オールド・ゴア≫と呼ばれ、1986年には『ゴアの教会群と修道院群』として世界遺産に登録されました。

この『ゴアの教会群と修道院群』の重要なポイントは、アジアに欧風の建造物が残っている点だけではありません。実はキリスト教イエズス会の宣教師であった、日本でもとてもなじみ深い「フランシスコ・ザビエル」の眠る場所でもあるのです。それが「ボム・ジェズ聖堂」です。外装は赤茶色で地味な感じですが、内装は一変して豪華絢爛です。金箔で覆われた見事な造りになっています。祭壇には、ザビエルの眠る棺が安置されています。驚くのが、その棺がガラス張りというところ。透けて中が見えてしまいます。さらに、遺体の写真なども見る事ができ、ザビエルの顔を見る事も出来てしまいます。日本でなじみ深い、絵になっているザビエルに似ているのか確認できますよ。さらに驚くべきは、10年に1度、遺体を一般公開するらしく、生で見る事も出来てしまうようです。

ここまでゴアの地に愛されているザビエル。当時は、インドのカースト制度で苦しむ人々に、神の恩恵は等しく受ける事が出来るというキリスト教の教えを伝え、救ってきたといいます。インドのゴアを後にしたザビエルは、日本へ来日。その後中国へ向かう途中に病死し、彼の遺体はゴアの地に再び戻され、現在も多くの人々が巡礼に訪れています。

『ゴアの教会群と修道院群』には、他にも特徴のある建造物が残されています。「ボム・ジェム聖堂」近くに、2つの白い教会と修道院があります。金箔で覆われた木彫り彫刻がある「アッシジ聖フランシス修道院教会」と、『ゴアの教会群と修道院群』の中で最も規模の大きい「セ・カテドラル」です。また少し離れた場所には、規模は縮小されますが、ローマのサン・ピエトロ大聖堂をモデルにした「聖カジュタン教会」もキレイです。ほぼ壊滅状態の「聖アウグスティヌス教会」は、高さ約46mの巨大な鐘塔がギリギリ原型を留めていたりします。

どの建造物へ訪れても、ここがインドだという事を忘れてしまう程です。ヒンドゥー教やジャイナ教、仏教などの建築が多いインドですが、実はキリスト教の痕跡もあるというのが不思議な感じがします。さらに、布教していたザビエルまでこの地に眠っているのですから、本当にインドは多くの宗教や文化を受けている事がわかります。

こうした欧風の建造物や文化が評価された世界遺産『ゴアの教会群と修道院群』では、一風変わったインドを見る事が出来ます。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国