イギリス世界遺産

ダーウェント峡谷の工場群

イギリスの「ダーウェント峡谷の工場群」とは、17世紀から18世紀にかけての産業革命の初期の時代に、イギリス中央部のバーミンガムの北東約70kmの地点に流れるダーウェント川沿いに建設された複数の紡績工場のことです。

これらの工場では、従来の家内工業的な生産から、初めて大量生産が行われ、近代工業産業時代の幕開けに繋がったという歴史的な経緯を示す工場建物とその場所です。

今では、当たり前の会社や工場の始業時間に間に合うように出勤するという朝の労働者の通勤風景の生活スタイルは、当時はなく、このダーウェント峡谷の工場群に出勤することから始まりました。

産業革命の時期、綿製品の需要が急激に伸びたため、川沿いに多くの工場が建設され、同時に立地条件が悪いことから、労働者の雇用の図るために同時に労働者の住居も建設されていきます。
そのため、職住近接の当時の労働者の集合住宅群も工場の近くに残っています。

イギリスではじまった産業革命によって、賃金労働者、労働者階級という階層が大量に生み出されることになりました。
初期の紡績工場が川沿いに建設されたのは、紡績の機械の動力源が水車であったからです。

のどかな農村地帯が広がっていたダーウェント渓谷の景観に、当時としては、超近代的な工場や、工場労働者の住居が建設されました。

そして、時代という波が要請した新しい産業景観が生み出され、その景観が200年以上にわたって維持されていること、そしてこのような歴史的背景と事実が、ダーウェント峡谷の工場群は世界遺産選定の基準に該当するとして2001年に世界遺産に登録されました。

ダーウェント峡谷の工場群は、流域24キロにわたって紡績工場群、労働者の住居群があったということで、その規模の大きさに圧倒されます。

資本主義が発達した現代でもここまで大きな工場団地は無いのではと思われます。
このダーウェント峡谷の工場群の中で、世界遺産としては、クロムフォード (Cromford) 、ベルパー (Belper) 、ミルフォード (Milford) 、ダーリー・アベイ (Darley Abbey) 、ジョン・ランブ (John lambe) の工場群が対象となっています。

その数は、特別建築若しくは歴史的価値を有する建造物が867件、その中の9件は、指定記念物となっています。
これらの工場は、一部は現在、レストラン、ユースホステルなどに利用されています。
産業革命が華やかに進展していた時代は、ここに凄まじいエネルギーが満ち満ちていたことが、数多くの工場群を見ることで感じ取れるエリアになっています。

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