イギリス世界遺産

海商都市リヴァプール

イギリスの北西部に位置するリヴァプールはマージ川が海に流れ込む河口に開けた港湾都市でビートルズの出身地やサッカーのリヴァプールFCの地元等として世界的に有名な都市です。

このリヴァプールは、18~20世紀にかけて、大英帝国の海商都市として大いに栄え、その時代を現代に伝えるリヴァプールの六つの地域が、「海商都市リヴァプール」として2004年に世界遺産に登録されました。

産業革命時代の海外からの輸入原料の受け入れる港として、そして、その輸入原料が産業革命によって成し遂げられた大量生産可能な工場によって加工品となり、海商都市リヴァプールから世界へと輸出されていくことで急激に発達し、当時の港湾施設が残る港湾地区と豪華な建物が並ぶ旧市街地が世界遺産に登録されることになりました。

海商都市リヴァプールとして世界遺産に登録されている地域は、何れもマージ川の右岸にある下記の6か所です。

1)「ピア・ヘッド」
「スリー・グレイシズ」と呼ばれる造船関連の三つの美しく歴史ある建物「ロイヤル・リヴァー・ビルディング 」、「ドック・ビルディング 」 、「キューナード・ビルディング」 が存在し、19世紀から20世紀にかけての港の繁栄ぶりを伝えています。

2)「スタンリー・ドック」
ピア・ヘッドの北に位置しているスタンリー・ドックには数多くのドック、橋梁、倉庫が残されているエリアで、倉庫には、世界最大規模のレンガ建造物であるスタンリー・ドック・タバコ倉庫があります。

3)「アルバート・ドック」
ピア・ヘッドの南に位置しているアルバート・ドックにある倉庫は、世界で初めての耐火倉庫として有名です。これらを含む倉庫群とドックの建造物群の規模はイギリスが保護対象としてグレード1に分類されている建造物群の中では最大級です。尚、このエリアには、国立美術館の「テート・リバプール」をはじめ、「ビートルズ・ストーリー」などの観光名所あります。

4)「キャッスル・ストリート保存地域」
このエリアは、中世のリヴァプールの姿を伝えており、キャッスル・ストリートの他 、オールド・ホール・ストリートなどいくつかの通りが含まれています。このエリアでは、3世紀以上にわたる建築物の壮大さを感じることができます。

5)「ウィリアム・ブラウン・ストリート保存地域」
ウィリアム・ブラウン・ストリート保存地域には、リヴァプールの市営の建造物が多く建てられているエリアで、
特に海商都市リヴァプールとして世界遺産登録されている有名な建物は、新古典様式のセント・ジョージ・ホールです。その他にも、ライム・ストリート駅、ウォーカー・アート・ギャラリー、ワールド・ミュージアムなどがあります。

6)デューク・ストリート保存地域
このエリアには、縄作り場という意味の「ロープウォークス」エリアが有名です。ロープウォークスと呼ばれた理由は、18~19世紀にかけて港が賑わっている頃に、縄の製造工場が多くあったことからきています。このエリアには、リヴァプール中心部で現存する建造物としてもっとも古い1715年に建てられたブルーコート・チェンバーズなど多くの古い建物があります。

大いに栄えた海商都市リヴァプールですが、その繁栄の裏では、リヴァプールの商人たちが、アフリカの黒人奴隷とカリブ海の産物を取引する三角貿易を盛んに行い、莫大な利益を得るという負の側面も持つ都市でもあります。奴隷貿易に関する歴史は、港の海事博物館にその資料が展示されており理解することができます。

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