メキシコ世界遺産

ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群

ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群は、メキシコシティから南東約70キロのところにあります。標高なんと5452メートルのポポカテペトル山の中腹の街に、スペインからの各会派や16世紀頃に建てた修道院のうち、14の修道院が今も残ります。

この世界遺産の最大の見所としては、この見事な修道院のフレスコ画や宗教画、この地方の特徴である野外礼拝堂を含めて、宣教師達の生活ぶりをみずみずしく今に伝える、食堂、宿坊、中庭、貯水池など彼らの生活に必要だった施設をみることができるところです。

メキシコの世界遺産は、この16世紀頃のスペインの宣教師、またはスペイン文化と、メキシコの土着の文化の融合です。このポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群にも、先住民と宣教師達が共同生活を営んだ痕跡をここそこに見ることができます。礼拝堂が野外にあるのも、土着の宗教儀式がもともと野外で行なわれていたので、より先住民にキリスト教を受け入れやすいように工夫したものです。

この地を16世紀の始め、コルテスが征服してから、スペインから続々とアウグスティヌス修道会、ドミニコ修道会、またフランシスコ修道会などがこの地を訪れました。彼らはこのポポカテペトル山のクエルナバカ、ウェホツインゴ、トラヤカルパン、アメカメカの街に修道院を建設しました。

16世紀末には、200以上にものぼったといわれています。いま世界遺産のポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群として見ることができるのは、14の修道院のみになりますが、厳しい環境の中宣教師達は、土着民族との融合やお互いの文化の違いを乗り越え、一つの共同生活体としてこの土地を守ってきたことが伺えます。

環境の厳しさと対をなす、静謐な修道院の空間、そこの佇まいを感じることで、16世紀の宣教師達と先住民達の祈る姿が見えてくるようです。ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群には、他のメキシコにある植民都市のように華やかさはないかもしれません。

その代わり、その人里離れた土地の中で、人々がどのように信仰に励み、またどのようにお互いを理解し、そしてともに歩むようになったか、またスペインと土着文化の融合などもよく知ることができます。ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群は、すこしありきたりのメキシコ観光コースに疲れてしまった人にぜひ訪れていただきたい世界遺産の一つです。歴史遺産でもあり、文化遺産、ある意味自然の景観もあるこの土地をぜひ尋ねてみましょう。

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