ドイツ世界遺産

僧院の島ライヒェナウ

ドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州にあるボーデン湖。そこに一本の細い道のみ本土につながれた孤高の島があります。それが、僧院の島ライヒェナウです。別名「幸せな島」。波乱万丈な島の歴史はこの名にふさわしく人々の幸せに貢献してきたのでしょうか。

島の景観はまるで中世の絵画のように美しく、歴史ある建物と渡り鳥の休息地ともなっている湿原を代表とする自然が見事に調和しています。島内には数々の宗教施設がたてられましたが、その中で現在も大切に保存されている3つの歴史ある教会が最大の見どころといえるでしょう。

ベネディクト会ライヒェナウ修道院は、聖ピルミニウスによって8世紀に建立されました。この修道院を中心にライヒェナウ島は、当時のこの地域のキリスト教普及の中心地として栄えました。島の発展とともに中央ヨーロッパの美術発展の中心地ともなっていた島は現在も数々の優れた美術作品を残しています。

中でも有名なのが、9世紀ごろ建てられたザンクト・ゲオルク聖堂に残る壁画です。「キリストの奇跡」と呼ばれるその壁画は全体が残っており、このような保存状態で1000年以上前の壁画全体が残っていることは大変貴重なことです。その点が評価され2000年にユネスコ世界遺産に登録されました。壁一面に淡い色合いで描かれたフレスコ画は、時がたつにつれますます柔らかく深い味わいを醸し出し大変美しい作品となっていて一見の価値ありです。

町の中心部には聖マリアマルクス教会があります。鮮やかな色合いのステンドグラスが美しいですが、他は白壁のシンプルな造りとなっています。ザンクト・ゲオルク大聖堂よりも以前に建てられた部分もあり、島内最古の教会といわれています。島の奥には、11世紀から12世紀に建てられた聖ペーター・パウル教会があります。内部には中央天井部分に十字架に張り付けられたイエスキリストの彫刻を見ることができます。あまりにリアルに写実的に彫られているため見ていて痛々しいくらいです。ザンクト・ゲオルク大聖堂内部にあるのと同じようなタッチのフレスコ画も描かれていて、美しいです。

どの教会もあまり観光地化されておらず、現在でも現役で人々の信仰の中心を担っています。ドイツの田舎町の小さな島にあふれる自然とヨーロッパの宗教の源を知る旅として、僧院の島ライヒェナウを訪れてみてはいかがでしょうか。ドイツの他の教会とは違った何かが発見できるかもしれません。

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