ドイツ世界遺産

ヴェルツブルク司教館、その庭園群と広場

ヴェルツブルク司教館、別名ヴェルツブルクのレジデンツは、ドイツ中央部ヴェルツブルクにある大司教の宮殿です。1981年に文化遺産としてユネスコ世界遺産に登録されました。司教館は18世紀に当時の司教ヨハン・フィリップ・フランツの命を受け、著名な建築家バルタザール・ノイマンの設計で建てられました。

ヨーロッパを代表するバロック様式の宮殿は、内部にさまざまな部屋があり、その一つ一つが美しく個性的に装飾されているところが特徴です。特に圧巻なのは、1~2階に吹き抜け状に広がる階段の間で、柱のないその設計は当時は大変珍しく、崩れるのではないかと心配されるほどでした。

結果的に第2次世界大戦の戦火も免れるほど頑丈なその造りは、ノイマンの才能を顕著に表わしていると言われています。階段の間自体も白い壁に彫られた彫刻が美しいのですが、天井いっぱいに描かれた画家ティエポロのフラスコ画は見る人が息をのむほど美しいです。現在、世界最大の一枚画でその面積は600平方メートルにもなるそうです。繊細な色使いと人物の写実的な描写は美術に興味がなくても十分に楽しめると思います。

皇帝の間もヴェルツブルク司教館を代表する部屋の一つとして挙げられます。淡いピンクの大理石の柱と水色の天井画のコントラストが、壁と天井の金の縁取りに映えて美しく調和しています。豪華なシャンデリアがさらにインテリアの美しさを際立たせ、まるでおとぎ話のお城の中に迷い込んでしまったかのようです。他にもまばゆいばかりの金色が鏡に反射して美しい鏡の間など実にさまざまな部屋があり、名高い他のヨーロッパの宮殿に負けないくらいの豪華絢爛の世界を覗くことができます。

レジデンツの庭園はそれほど広くはありませんが、きれいに手入れされており、ローマ神話の彫刻などを見ることができます。特に有名なのは、「プロセルピーナの誘拐」です。ローマ神話の黄泉の王プルートがプロセルピーナを掠奪するところを表現していると言われています。

司教館の前の広場には、フランコニアの泉があります。足元にはヴュルツブルクで生涯を終え、現在もその遺体がヴェルツブルクに眠ると言われている中世の詩人ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデや、彫刻家で晩年ヴェルツブルクに住居を構えていたティールマン・リーメンシュナイダー、ヴェルツブルク出身といわれる画家のグリューネヴァルトの像があります。

司教館の内部が撮影禁止なのが残念ですが、司教館だけでなく庭園群や広場にも見どころがたくさんあるので、訪れる価値は十分にあると思います。

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