ドイツ世界遺産

アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群

「たとえ明日、世界が滅びようとも、明日、リンゴの木を植えよう。」たとえ世の中がどんな状況になろうとも自分のやらなければならないことを一歩一歩着実にやっていくことの大切さを説いた言葉です。この言葉は、宗教改革で有名なマルティンルターの言葉です。たとえ誰かに認められなくても小さな努力を積み重ねることが明日への希望につながるという意味だそうです。

マルティンルターは、ドイツだけでなく世界的にも歴史的、そして文化的に大変重要な役割をもつ人物です。彼は、1483年にドイツのザクセン地方の小村アイスレーベンで生まれ、1546年この生まれ故郷で亡くなりました。アイスレーベンにはマルティンルターの足跡をたどる上で大変重要な建築物群が世界遺産として保存されています。

アイスレーベンは彼の生誕地であるとともに、ルターが最期を迎えた地でもあるため、彼の生家と没した家を見ることができます。生家は17世紀に再建されたものであるとともに、ルター自身も生後9か月までしか居住していなかったため歴史的価値が高いとはいえませんが、彼が没した家は居住期間は短いもののほぼ当時のまま保存されているため、肖像画や書簡など貴重な展示品の数々をみることができます。

アイスレーベンと合わせて世界遺産登録されたヴィッテンベルクは、「95ヶ条の論題」が提示された場所として有名で、宗教改革の中心地であったともいわれています。「95ヶ条の論題」は当時横行していた免罪符の大量販売に疑問をもったルターがその必要性に疑問を投げかけた提案書で、これが宗教論争から政治論争へと発展し、のちのプロテスタントを生むこととなる歴史的に重大な論題です。

ヴィッテンベルクでは、ルターが住居として使用していた元は修道院の建物であったルターホールや、人文主義者フィリップ・メランヒトンの住居などを見ることができる。また当時ルターが説教を行っていたマルクト広場の町の教会や、「95ヶ条の論題」が扉に貼られていたことで知られる城付属教会堂なども見どころの一つです。この城付属教会堂はお城とユースホステルが隣接する変わった造りになっています。中には、質素な造りのルターのお墓があるので、このユースホステルに宿泊すると、教会内に眠るルターの魂と事実上一緒に眠ることができます。

歴史の流れに逆らって自分が正しいと思う信念に最期までしたがって激動の時代を生き抜いたマルティンルターという人物に思いをはせながら、彼の足跡をたどってみるのも新しい世界遺産の巡り方かもしれません。

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