フランス世界遺産

月の港ボルドー

「ボルドーワイン」で知られるフランス・アキテーヌ地方の港町・ボルドーは、古くから貿易によって栄えた商業都市です。町の中心には、三日月形に湾曲したガロンヌ川が流れ、その西岸でボルドー北部にあたるシャルトロン地区は、ボルドーの歴史地区として特に名高いところです。この地域は、2007年に「月の港ボルドー」という名称で、世界遺産に登録されました。

「月の港ボルドー」はまた、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」という世界遺産の一部にもなっていて、古い商業都市としてだけでなく、キリスト教ゆかりの地としても知られています。

「月の港ボルドー」の歴史は、古代ローマの時代にまで遡ります。この時代から、良港のあるボルドーは交易の都市として栄えていました。12世紀には地元で採れるワインが貿易の主力品になり、更に16世紀頃には、フランスが西インド諸島に勢力を拡大したことから、西インド諸島のフランス植民地で生産される、砂糖やコーヒーなども多く取引されるようになりました。こうして18世紀には、「貿易都市・ボルドー」は黄金期を迎えたのです。町が潤い、そして街並みも整備されるようになりました。後に世界遺産に認定される美しい建築群の多くも、この頃に建築されています。

世界遺産総会で特に評価されたのは、荘厳さと崇高美を持つ「新古典主義建築」です。この建築様式に基づいた都市計画が行われたことにより、ボルドーは、世界の人々を魅了する、豪奢で美しい町に変貌を遂げたのです。また三日月形のガロンヌ川があることで、「月の港ボルドー」というロマンティックな名前がつけられました。ボルドーには「月の港」や新古典主義の美しい建築群があり、更に世界最高峰のワインがあります。ですから、世界中から観光客が押し寄せる、フランス有数の観光都市になっていることは、想像に難くないでしょう。

「月の港ボルドー」は、そのほかにも見所に溢れています。「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」にも登録されているのは、「サンタンドレ大聖堂」と「サン・ミシェル大聖堂」の、二つのカトリック大聖堂です。「サンタントレ大聖堂」の前身は、1096年に建てられたロマネスク様式の聖堂ですが、現在残っているのは、その中のほんの僅かな部分です。そのほかの部分は、14世紀頃にゴシック様式に改築され、現在では「典型的なゴシック様式」を持つ聖堂として知られています。「サン・ミシェル大聖堂」は、バシリカ式のゴシック建築の傑作です。こちらもカトリックの建築物として非常に名高く、サンタンドレ大聖堂と併せて訪れることをお勧めします。

「月の港ボルドー」には、ヨーロッパ最大規模の広場である「カンコンス広場」や、フランスで最も美しい劇場といわれる「大劇場」、更に小規模ながらも圧倒的な美しさを誇る「ブルス広場」や、貿易都市・ボルドー最盛期に建てられた「ロアン宮殿」などの見所もあります。中世後期の美しい建築群が今でもそのままの姿を見せている「月の港ボルドー」は、最高のワインとそれにぴったりな料理を楽しみながら、時間をかけて歩いてみたいところです。

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