フランス世界遺産

ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾

「フランスの秘境」と言われるコルシカ島は、地中海で4番目に大きな島です。この島の南西部にあるポルト湾周辺地域は、「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」という名称で、1983年に、世界自然遺産に登録されました。

ユネスコの世界遺産の中で「自然遺産」が占める割合は非常に低く、「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」はフランスにある世界自然遺産3箇所のうちで、最初に登録された地域です。コルシカ島はフランス屈指のリゾート地でもり、山脈の自然豊かな景観や、美しい珊瑚礁が広がる海の景色で、人々の心に潤いを与え続けています。

コルシカ島には、古くからコルシカ語を公用語にするコルシカ人が住んでいましたが、コルシカが独立したことはなく、中世までは現・イタリアの国家が次々に支配していました。18世紀になると、コルシカでは大規模な独立戦争が起こり、当時コルシカを支配していた都市国家・ジェノヴァも、その制圧ができなくなりました。その時、フランス軍がジェノヴァと「ヴェルサイユ条約」を締結し、コルシカ制圧のために軍を派遣したのです。この軍隊の派遣により、後にコルシカがフランス領になるためのきっかけが生まれました。1769年にはフランス軍とコルシカ軍の間で戦争が起き、フランス軍がコルシカを制圧しました。それ以来、コルシカはフランス領土になっています。しかし、現在でもコルシカ人は自分たちのアイデンティティを大切にし、イタリアの影響下で培った、フランス本土とは全く違う独自の文化を形成しています。

独立を望みながらも、フランスやイタリアによる支配で、幾度となくコルシカは戦火に見舞われましたが、コルシカの持つ壮大な自然の姿は、今も昔も変わりません。そして、世界遺産に登録された「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」は、国による厳しい管理により保護され、車での立ち入りも禁止されています。

「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」を形成する「ピアナのカランケ」「ジロラータ湾」「スカンドーラ自然保護区」は、いずれもリアス式海岸で、火山活動によって山から流出してきた溶岩が、複雑な島の形を形成しています。主な成分は、赤みを帯びた花崗岩です。この花崗岩が作る複雑な地形が、コルシカ島最大の魅力を生んでいます。海岸沿いの赤い地形と青く澄んだ海のコントラストは、「感動的な美しさ」と言うに相応しいでしょう。この花崗岩と海が織り成す光景は、クルージングをしながら存分に堪能することができます。

コルシカ島は、独自の食文化を発展させた所としても知られています。岩の表面に生い茂る「マキ」と呼ばれる灌木林を原材料にしたお酒やジャム、畜産物の山羊や豚の料理やチーズなどの「コルシカ料理」は、現地でしか味わえないものです。

昼間は大自然の中で癒され、クルージングやサイクリングなどを楽しみ、夜はコルシカ料理とワインに舌鼓を打ちながら過ごす、というのは、何ともいえない贅沢な時間のように思います。

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