フランス世界遺産

ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿 - (2)

1991年に世界遺産に登録された「ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿」は、歴代フランス王家ゆかりの地とあって、見どころに溢れています。これら3つの建築物が一物件となって世界遺産として認定されているわけですから、この地を訪れるのなら、やはり一度に3箇所とも見て回りたいものです。

「ランスのノートルダム大聖堂」では、816年のルイ1世の戴冠式が行われてから1825年のシャルル10世の戴冠式にいたるまで、実に25人もの歴代フランス国王の戴冠式が行われてきました。その大聖堂は、言うまでもなく、数あるフランスの大聖堂の中でもひと際大きく、またひと際美しい装飾品が溢れる場所です。中央扉口上部には、歴代国王25人の彫像群があります。また外壁には歴代フランス国王の彫像だけでなく、2,300もの彫像があります。主に聖書の物語を描いた彫像群ですが、これらは字の読めなかった庶民に聖書に描かれている物語を伝えるのに重要な役割を果たしてきました。

聖堂内に入ると、身廊には大バラ窓があります。バラ窓とは、ゴシック様式の中の典型的な窓で、バラをモチーフにしていますが、窓の骨組みを縫うように輝く色彩のステンドグラスは本当に見事です。身廊から見上げると、バラ窓越しに差し込む光は、まるで神が降りてくるような神々しさを感じさせます。ステンドグラスといえば、絵画の巨匠、シャガールも、ランスのノートルダム大聖堂にステンドグラスを残しています。そのほかにも、国王を戴冠式に導いたジャンヌ・ダルクの彫像や絵画、美しいパイプオルガンなど、圧倒的な美しさと壮大さを誇る歴史遺物がいたるところに残されています。

「トー宮殿」は現在は博物館になっていますが、数回に亘る改修工事があったものの、今尚建立当時の面影を残しています。「トー宮殿」で最も重要な役割を果たした部屋は、「トーの間」です。ここは戴冠式後の宴会に利用された場所ですが、現在では、かつて大聖堂に収められていた宝物や、修復前のオリジナルの彫刻などが展示されています。シンプルな長方形の形をした大きなこの広間には、貴重なタペストリーも多く飾られています。タペストリーは、主にフランスの町・アラスで15世紀に織られたものですが、織物がこれだけ写実的に、生き生きと人々の姿を描き出しているのは、感動的なことです。「トー宮殿」は大聖堂に隣接したところにあるので、足を運びやすいのではないかと思います。

付属聖堂を備えた「サン=レミ旧大修道院」は、現在は美術館で、ここにもまた歴代王家ゆかりの貯蔵物が多くあり、そしてランスの歴史を紹介する場所になっています。明るい色調の聖堂内は、私たちの心を温かく迎えてくれるでしょう。この聖堂には、クローヴィスの彫刻群や12世紀のステンドグラスなどがあり、大きな見所になっています。

ランスの町は、町そのものが世界遺産の宝庫であるといっても過言ではありません。フランスの歴史に最も触れられる場所を、シャンパンを片手に、じっくり味わってみてはいかがでしょうか。

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