フランス世界遺産

アミアン大聖堂

アミアン大聖堂は、フランスの首都・パリから北へ約130kmのところにある、ピカルディー地方アミアンにそびえるゴシック様式の大聖堂です。この建物は、1981年に、世界文化遺産として登録されました。

フランスには多くのゴシック様式のカトリック教会がありますが、アミアン大聖堂はその中でも最大規模を誇り、「ゴシック建築の傑作」とも呼ばれています。また、1998年には「フランスのサンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」という物件が世界遺産に登録されていますが、アミアン大聖堂は、この巡礼路の一部にもなっています。

アミアン大聖堂は、古くはロマネスク様式の聖堂でした。そのロマネスク式の大聖堂は1152年に完成しましたが、1218年の火事により焼失しました。新しい「アミアン大聖堂」の建築が始まったのはその2年後、1220年のことです。当時アミアンは、巨額の富が集まってくる場所になっていました。1206年に「洗礼者ヨハネ」の頭蓋が運び込まれたことで巡礼者が多く訪れる地になり、これを機に大繁栄を成し遂げたのです。

当時のアミアン大司教は、自らの威信にかけて、新たに建てるアミアン大聖堂をほかにない壮大なものにしたいというもくろみを持っていました。その期待に応えるために選ばれた建築家、ロベール・ド・リュサルジュは、今までにない建築を採用することにしました。それは、採石場で切り出した石を予めその場で積み上げる形に加工してから建築現場に持ち込む、というものです。

そうすると、現場での作業は、ただ切り石を積み上げるだけで済むので、非常に効率良く聖堂建立の作業が進むことになったのです。
「新」アミアン大聖堂の主要部分が完成したのは、1288年のことです。着工してから70年足らずで主要部分を完成させるのは、当時としては異例のスピードです。この約70年間で、建築家は2回変わりましたが、全体的には非常にスムーズな作業が行われました。しかも、その造りの緻密さ・丁寧さを考えると、たった70年足らずでここまでできるのか、と驚きます。この大聖堂は、大司教の期待通りに壮大なものであり、後世にまでその威厳ある姿を残すことになりました。

フランスが誇るゴシック建築の最高峰であるアミアン大聖堂には、見どころが沢山詰まっています。どの角度から見ても完璧な造りで、私たちはその美しさに圧倒されずにはいられないのですが、中でも最も有名なのが、「石の百科全書」と呼ばれる彫刻群です。この彫刻群は、一体一体の石像が非常に細かくリアルに彫られており、当時の職人の「匠の技」を最も体現しているところとも言えるでしょう。彫刻群の中央には、幼いイエスを抱くマリア像が描かれていて、その周りには、旧約聖書の物語に因んだ石像が隙間なく続いています。その石像の表情は、どれも時間をかけて見ていくに値するものです。

アミアン大聖堂では、毎年夏とクリスマスシーズンに、特別なライトアップが施されます。そのショーのことを「ソン・エ・リュミエール」といいますが、ソン・エ・リュミエールのライトアップでは、大聖堂が建立当時の彩色に再現され、聖堂の圧倒的な存在感に加えて、眩しいばかりの輝きに包まれます。普段のアミアン大聖堂、そして色彩が復元されたアミアン大聖堂、どちらも一見の価値があります。

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