フランス世界遺産

リヨン歴史地区 -(1)

フランス第二の大都市で、ローヌ・アルプ地方の中心地であるリヨン。この町の歴史地区(旧市街~クロワ・ルースにかけての地域)は、「リヨン歴史地区」という名称で、1998年に世界遺産に登録されました。リヨンはまた多くの有名シェフを輩出した美食の町として知られ、「世界遺産」という偉大な歴史の遺跡群だけでなく、本格的なフランスの食事を楽しめる所でもあります。2000年もの歴史を持つフランスの古都、リヨンは、一体どんな町なのでしょうか。

リヨンの歴史が始まったのは、紀元前43年頃のことです。リヨンはこの当時、ローマ皇帝アウグストゥスによって支配されていました。アウグストゥスはリヨンをガリア3州(現リヨン、アキテーヌ、ベルギー)の首都と定め、この時からリヨンの地は人々に知られるようになりました。2世紀にはキリスト教が伝わり、177年の動乱では50名ものキリスト教殉教者を出したことで、それ以降「キリスト教殉教の聖地」といわれるようになりました。

現存する「リヨン歴史地区」の主な建築物は、12世紀頃から建てられました。1192年には、リヨンを象徴するカトリック教会である「サン・ジャン大聖堂」の建設が始まりました。因みに「ジャン」は十二使徒ヨハネのことです。暫くしてフランスがルイ9世の時代になると、ルイ9世は、「サン・ジャン大聖堂」の拡張工事に着手しました。これは、敬虔なキリスト教徒であったルイ9世が、サン・ジャン大聖堂を更に豪華に、リヨンを象徴する威厳ある姿に変えるために行ったのです。しかし、その完成を待たずしてルイ9世は死去します。

13世紀には、リヨンは絹織物の産地となり、15世紀には交易の地として栄えることになりました。南北ヨーロッパを結ぶリヨンは、ソーヌ川とローヌ川という2本の川により船での品物輸送が可能であったこともあり、交易の地として、好条件に恵まれていたのです。15世紀にはまた、活版印刷がフランスで初めて導入され、フランス初のフランス語の本もまたリヨンの地で生まれました。15世紀のリヨンは、絹織物産業、交易、そして印刷業で繁盛期を迎え、フランスきっての大都市になり、一時はヨーロッパで一番の人口を誇りました。

16世紀には、都市整備が進められました。そこで用いられた主な様式は、バロック式、ロココ式、ルネサンス式などです。「リヨン歴史地区」では、この時代の邸宅が今でもあちこちで見られます。現在の街並みの原型は、この時代の都市整備です。そして19世紀には絹織物の工業化が進み、現在のリヨンは歴史遺産の町としてだけでなく、「絹織物の町」として知られています。

さて、このように歴史が深く、様々な産業で成功してきたフランスの世界遺産「リヨン歴史地区」には、どんな観光スポットがあるのでしょうか?次章ではそれについて詳しく説明したいと思います。

リヨン歴史地区(2)へ続く

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