中国世界遺産

峨眉山と楽山大仏

峨眉山と、凌雲山にある楽山大仏は、共に中国四川省にあります。この峨眉山と楽山大仏は、一物件として、1996年に世界複合遺産に登録されました。

世界遺産の中でも「複合遺産」に該当するものは非常に少なく、文化遺産的側面、自然遺産的側面の両方から評価された物件のみが選出されます。「峨眉山と楽山大仏」では、峨眉山に残る数多くの仏教寺院をはじめとする古建築や、813年に完成した楽山大仏が「歴史的価値のあるもの」として評価されたほか、峨眉山には絶滅の危機に瀕する多種の動物を含む、合計2,000種類以上の動物、3,000種以上の植物が生息していることから、自然遺産としても高く評価されました。このような経緯があり、「世界複合遺産」として登録されたのです。

峨眉山は、中国三大霊山の一つで、また中国四大仏教名山の一つとしても挙げられる、仏教ゆかりの名山です。峨眉山は、成都市から約160mのところにあります。ここは、72もの峰からなる山で、最高峰は「万仏頂」の3,099m、その次が「金頂」の3,077mです。峨眉山が開拓されたのは後漢時代(25~220年)のことです。この時代に、インドから仏教が伝来し、峨眉山では寺院の建立が始まりました。その後寺院の数は着実に増えていき、寺院建築の最盛期・南宋の時代(1127~1279年)には、寺院の数が151にもなりました。その中で現存するものは、26箇所です。

現存する峨眉山の寺院の中で、最も有名なのは、「報国寺」です。この寺は非常に珍しく、中国三大宗教である、仏教・儒教・道教が同時に祀られています。報国寺は峨眉山のふもとにあり、すぐそばにはバスセンターがあります。ここに観光客が降り立つので、報国寺は、峨眉山観光のスタート地点にある、ということになります。報国寺から峨眉山を登ると、寺院が一箇所にまとまらず、あちこちに点在しているのがわかります。もし運がよければ、峨眉山ならではの自然現象である「仏光」(雲海に映る人の影の周りに光の輪ができる現象のこと)に出会えるかもしれません。

楽山大仏は、世界一大きな大仏です。その大仏は、唐第6代皇帝時代の僧侶、海通によって、713年に造られ始めました。734年に海通は死去しますが、建築の意志を藩鎮の節度使・韋皋(いこう)が引き継ぎ、813年に完成させました。実に90年もの長きに亘る作業です。その大仏の全高は71m、像高は60mにもなります。日本の代表的大仏、奈良の大仏の像高が約15mですから、楽山大仏は、その4倍にもなります。楽山大仏は、仏像右壁側にある9折の階段を降りながら見学することができます。

「峨眉山」と「楽山大仏」は、一つの物件として世界遺産に登録されていますから、互いに距離も近く、一度に観光が楽しめるところです。但し、峨眉山の寺院群はどれも一見の価値があり、また楽山大仏は、その全体像を丁寧に見るには長時間が必要です。まとまった休暇が取れた時に四川省に行き、この地域のみにスポットを当ててじっくり散策するのが最適だと思います。

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