中国世界遺産

四川省のジャイアントパンダ保護区 - 臥竜、四姑娘山、夾金山脈

中国四川省には、中国全体の約30%のジャイアントパンダが生息しています。そして、その生息地域は、2006年に「四川省のジャイアントパンダ保護区」として、世界遺産に登録されました。

ジャイアントパンダは、古くから「生きている宝」と言われ、中国を象徴する動物として愛されてきました。またそれだけでなく、その愛くるしい姿は、WWF(世界自然保護基金)のシンボルマークにも選ばれています。日本でも、動物園でパンダは一番の人気者です。しかし、ジャイアントパンダは、現在、絶滅危惧種に指定されています。

ジャイアントパンダの本格的な保護活動が始まったのは、1963年のことです。この年に、ジャイアントパンダの「臥竜自然保護区」(汶川県)が初めて指定されました。その後、ジャイアントパンダの保護を目的に指定された区域は拡大していき、世界中の研究者たちが、パンダの保護活動に参加するようになりました。ジャイアントパンダの研究が本格的に始まったのは、1978年のことです。そして1980年に、WWFと中国の合同チームが初めて野生のジャイアントパンダを確認し、同年、「臥竜大熊猫保護研究基地」が設けられました。(注:「大熊猫」=ジャイアントパンダ」)それ以降、中国では国を挙げて、ジャイアントパンダの保護活動及びその生息地帯の保全に尽力してきました。四川省には幾つかの大熊猫研究基地が設けられましたが、最大規模で最も古い臥竜の研究基地は、2008年の四川大地震により深刻な被害を受け、その施設の大半が壊滅しました。そのため、活動機能を四川省の都・成都市に移動させ、現在は成都パンダ研究基地が、ジャイアントパンダ保護活動の拠点になっています。

世界遺産に登録されたのは、7箇所の自然保護区(臥竜、蜂桶寨、四姑娘山、喇叭河、黒水河、金湯-孔玉、草坡)と、9箇所の風景名勝区(青城山-都江堰、天台山、四姑娘山、西嶺雪山、鶏冠山-九竜溝、夾金山、米亜羅、霊鷲山-大雪峰、二郎山)で、総面積は9,245km2と広大な規模です。パンダの生息条件は、標高2,100m~3,600mの高地、ということです。この条件に満たす地域には、パンダの食料である竹が多いのです。ですから、世界遺産に登録された「ジャイアントパンダ保護区」は、全て高地にあります。

野生のパンダは、私たち一般人どころか、プロの写真家でも、撮影をするのが困難だと言われています。主な野生パンダの生息地帯が、高地の奥深くなので、古くからその存在になかなか気付かれず、ひっそりと暮らしてきているのです。しかし、絶滅危惧種として本格的な保護活動が始まってから、四川省のあらゆる場所で、その繁殖の試みが行われるようになりました。現在のパンダ研究拠点となっている成都市の研究基地には、パンダ博物館、観光客サービスセンターなどが設けられていて、観光客によりジャイアントパンダを知ってもらう為のサービスを展開しています。

愛くるしいジャイアントパンダを絶滅の危機から救い、子の代、孫の代まで、その姿を残し続けたいものです。動物園に見に行くだけでなく、本場中国でパンダに囲まれて、その愛らしさに癒されてみてはいかがでしょうか。

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