中国世界遺産

明・清朝の皇帝陵墓群

数多い中国の世界遺産の中で中国各地に点在しているのが、「明・清王朝の皇帝墓群」です。最初に世界遺産登録がされたのは、2000年のことですが、この時は、清王朝9人の皇帝陵墓が登録されるに留まり、その場所も全国各地に点在していました。

そのため、世界遺産という観光の目玉であるにも関わらず、観光収入源には結びつかなかったようです。しかし、2003年に追加登録された「明の十三陵」が北京郊外に位置し、あの「万里の長城」にも比較的近いことから、皇帝墓群を目当てにした観光客が急増しました。その後2004年にも、王朝の墓群には、後金(清の前身)皇帝ヌルハチの陵墓などが加わり、合計25人の皇帝墓群として、この世界遺産は知られるようになったのです。

明・清は、1300年代~1900年代の、中国ほぼ全土を支配した大帝国であると同時に、清は中国にとって最後の王朝であり、王朝時代の中国を象徴する様々な遺跡も混在しています。

ですから、中国における「王朝」とは一体何だったのか、それを知る手がかりが、この皇帝墓群には恐らく沢山隠されているでしょう。また、「様々な遺跡が混在する」と書きましたが、明・清王朝時代には、各皇帝が建築物に多額を費やし、その中で造られた数々の彫刻、地下宮殿、そしてそれを取り巻くそのほかの様々な造形物はどれも見事な美しさで、観光客を魅了しているといいます。ですから、時間をかけてでも、全ての皇帝墓群を回ることには大きな価値がある、と言えるでしょう。

勿論、中国は世界第3位の国土を誇り、その中で墓群が全国各地に点在するとなれば、一度の訪問で全てを回るのは不可能に等しいことです。ですから、観光客は、各地にある皇帝墓群のうち、1箇所ないしは2箇所を訪れるのが限界かもしれません。

この皇帝墓群の中で、最も立地的に訪問しやすく、観光客が多く訪れるのは、前述の「明の十三陵」です。そして、この陵墓群がある北京は、現・中華人民共和国の首都でもあるので、そのほかの観光スポットを訪れるにも好都合であることから、特に人が集まってくるようです。

また、この十三陵は、全国にある皇帝墓群の中でも最大の広さを誇ることで知られています。明王朝を建国した朱元璋(後の洪武帝)は、生前から自分の陵墓を建築し始めましたが、その陵墓は、南京市の紫金山にあります。一方、清を建国したヌルハチ皇帝の陵墓・福陵は、遼寧省藩陽市にあり、互いに少し離れた位置関係にあります。

しかし、いずれの陵墓も中国東部に位置し、また現中国の首都・北京も国土の中では東部に位置するので、そういう意味では、中国史の重要な都市は、東に集中していると言えるでしょう。このことを足がかりに、「明・清王朝の皇帝墓群」を東から西に駆け抜ける旅に出かけてみるのも、旅の形の一つとして、浪漫に満ちていて大変魅力的であるように思います。

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