中国世界遺産

平遥古城

「平遥古城」は、明・清時代には中国金融の中心地として発展した城郭都市で、1997年に世界遺産として登録されました。

平遥古城の基礎が造られたのは、西周宣王の時代(紀元前827~782年)のことです。その後、1370年明時代に拡張され、城壁や現存する平遥古城を築きました。現存の平遥古城は歴史600年以上にもなるのですが、その間に、20回以上の修繕工事を行っています。しかし、現存する中国の古城の中でも最も保存状態が良く、世界遺産だけでなく、中国の重点保護文化財にも指定されています。

平遥古城は、山西省晋中市平遥県にありますが、この都市が中国全土に影響を与える都市として脚光を浴びたのは、明・清時代のことです。この時代に、平遥は、金融都市として栄えることになったのです。1824年には、「日昇昌票号」ができました。これは、中国で最も古い金融機関で、設立後、中国国内400ヶ所以上に事業が拡大されました。驚くことに、ニューヨークにまで進出し、成功を収めました。それくらい、金融事業で力を持った日昇昌は、後にできる多くの票号の雛型になり、平遥ではあちこちに票号ができることになります。そこはまさに、中国の「ウォール街」です。

しかし、清が辛亥革命により失脚し、それ以降、平遥の情勢も不安定になります。現在で言う不良債権の回収ができなくなるなど、金融業を続けるには困難になっていきました。やがて平遥の金融市場全体が衰退し、20世紀には、貧困地域にまで転落しました。そんな貧困地域・平遥は、世界遺産に登録されたことにより息を吹き返し、現在は観光事業で栄える都市として生まれ変わったのです。

平遥古城は、全長約6.5kmの城壁に囲まれていて、城内面積は、約2.25km2です。ですから非常に小規模な都市と言えますが、この中には、学校も病院もあり、城内だけで都市機能が完備されています。そして、一度その城壁内に入ると、そこには、驚くべき光景が待っています。その街並みが、いかに大切に保存されてきたかがよくわかるくらい、現代中国とは全く違う時代を見ているような気分になるでしょう。「レトロ」という表現がこれほどぴったりくるものか、という感じで、時代劇のセットと見紛うほどです。城内では、他の都市とは完璧に違う空気を作り上げていて、まるで人々を、明清時代にタイムスリップしたような錯覚に陥らせます。中国には現在でも多く歴史的町並みが保存された場所がありますが、平遥古城ほど完璧ではありません。また、旧金融街ということもあり、街中の活気もまた印象的です。

平遥は、現中国の首都・北京から南西方面に600km下ったところにあり、大陸性気候で降水量が少なく、夏でも30度を越えず、一年を通じて比較的過ごしやすい気候といえます。ですから、日本の蒸し暑い夏から抜け出して訪れてみる、というプランもいいかもしれません。

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