中国世界遺産

三清山国立公園

三清山国立公園は、江西省北東部、上饒市玉山県と徳興市の境にある自然公園で、2008年に、世界自然遺産として登録されました。中国の世界自然遺産登録としてはこれが7か所目で、登録申請後、僅か3年という異例のスピードでの登録となりました。

三清山を形成するのは、玉京峰、玉虚峰、そして玉華峰です。この三峰の様が、道教の三清(元始天尊、霊宝天尊、道徳天尊)に例えられたことから、後に「三清山」と呼ばれるようになりました。

三清山が中国全土で広く知られるようになるきっかけを作ったのは、葛洪(かっこう)という東晋時代の人です。葛洪は、貧乏な家庭に生まれ、外見も悪く、更に病弱という欠点だらけで、それ故、出世を諦めました。その代わりに、煉丹術(霊薬を作る技術)などの神仙術を学び、後にそれを書に記しました。

この書物が、後に道教における名作となり、それと同時に、葛洪が霊薬を作っていたとされる三清山も有名になったのです。こうして葛洪により、三清山は、道教の聖地としても知られるようになりました。その歴史は、東晋時代(317~420年)から数えると、実に1600年にもなります。

三清山は、単に「葛洪が住んでいたところ」「道教の聖地」というだけではなく、その自然が織りなす景観もまた大変素晴らしく、その点においても、世界遺産と呼ぶに値します。特に、雲海がかかった時に見せる三峰の光景は、まるで本当に仙人が現れてきそうな雰囲気で、まさに幻想的です。

三清山は岩山で、花崗岩(石材では「御影石」と呼ばれる)によって造られています。その黒砂がかったような独特の岩石は、多種多様な形で山の至るところにあります。世界自然遺産として認定されている部分の面積は、22950ヘクタールで、その9割を自然が占めているので、三清山では様々な緑や花などの光景も季節ごとに堪能できます。

その植物の種類は、1,000以上にもなるということです。またそれだけではなく、道教のゆかりの地ということもあり、道教の古建築も多く見られ、文化遺産的な楽しみ方もできるでしょう。

このように、三清山国立公園は、花崗岩からなる様々な峰の表情で人々を魅了し、多くの植物が作る光景により、人々に癒しを与える場所でもあります。更に、道教における神秘も沢山詰まっているので、中国の人々にとって、特別な場所であることは言うまでもありません。

一度三清山に足を運べば、それは二度とできない、壮大な体験になることは間違いないでしょう。現在では山のあちこちにホテルが建てられ、観光客の受け入れ体制も整えられています。

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