スペイン世界遺産

アタプエルカの考古遺跡群

スペインにあるアタプエルカの考古遺跡群は、2000年に登録されたユネスコの世界遺産です。

スペインのアタプエルカ山脈にあるこのアタプエルカの考古遺跡群の大きな特徴は、世界遺産であるだけでなく、幅広い年代の人骨や、初期の人類から青銅器時代の人類までの生活痕が発見されていて、人類の進化の過程を知るための非常に重要な遺跡だと位置付けられています。アタプエルカの考古遺跡群は、19世紀末に鉄道のトンネル施設工事で山を爆破した時に偶然発見されました。

アタプエルカの考古遺跡群の中で最も有名なのは、シマ・デ・ロス・ウエソスという骨の採掘坑で、ここからはネアンデルタール人の祖先とされている30万年前の人骨や、ホモアンテセソールと名付けられた80万年前の人骨、さらには、120万年前の人骨も発見されました。このアタプエルカの考古遺跡群で発見された120万年前の人骨はヨーロッパで発見された人類の化石としては最古のもので、そもそもこの120万年前の人骨が発見される前は、ホモアンテセソールが最古のものでした。

合計で約2500個、33体分の人骨が発見されており、このようにシマ・デ・ロス・ウエソスに人骨が集中していることから、埋葬の習慣があったのではないかと主張する考古学者がいる一方、長い年月をかけて自然の力で人骨が集まったにすぎないとする考古学者もいます。また、火を使い、家族単位の生活を行っていた生活痕も発見されています。
さらには食人が行われていたことも確認されています。人類史において食人が確認された最初の事例であり、儀式などではなく、あくまで食用であったと考えられています。敵対する相手を殺害し、その肉を食べていたとみられています。

さらに、食人された形跡のある人骨のうちの多くが子供か若者の骨であり、子供の肉が好まれていたと考えられています。
遺跡の発掘作業は一朝一夕に終わるものではなく、1978年に発掘作業は始まりましたが、今なお発掘作業は行われています。まだまだ多くの部分が未発掘であり、これからも新たな発見が期待される遺跡群です。

保存状態がとてもいいものが発掘されているということが考古学的には重宝されており、とても高い評価を得るまでにいたっています。発掘をする人の間では、もうこれ以上大きな発掘は見込めないという考え方もある一方で、未発掘の部分が多いというのが魅力的なようです。大きな発掘は運も必要なので、今の状態に関わらず、可能性に期待することに意味があるようです。

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