スペイン世界遺産

ポブレー修道院

スペインの世界遺産として有名なポブレー修道院とは、スペインのカタルーニャ州の人里離れた山の中にある修道院です。

世界遺産の歴史としては、12世紀の半ばに、イスラム勢力からこのカタルーニャ地方を奪還したベレングール4世がフォンフロワド修道院にこの土地を与え、そのフォンフロワド修道院のシトー会士らによって建てられました。

ポブレー修道院の聖堂は後にアラゴン国王の墓所となり、14世紀以降、ハイメ1世やペドロ4世ら8人の王とその王妃たちが眠っています。19世紀に一時荒廃しましたが、20世紀半ばには修復され、再び修道士たちが戻ってきました。1991年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。以来、世界中から毎年多くの観光客が訪れていますが、現在でも修道士たちがポブレー修道院で生活を行っているため、観光・見学できる部分は限られています。

修道院の入り口付近には、小さなワイナリーがあり、古くからポブレー修道院内で作られているワインを購入することができます。シトー会士らのワイン作りはその品質の良さが有名であり、ポブレー修道院も例外ではありません。このワイナリーでは試飲をすることも可能です。

ポブレー修道院の建築物としての特徴は、宮殿と修道院が一体化しているという珍しい特徴を持ち、また、修道院の入り口などはバロック様式で作られているのに対し、回廊の柱はロマネスク様式、アーチはゴシック様式で作られているなど、いくつかの様式が混在して作られているというのも特徴です。

ポブレー修道院は外壁を3重に備え、一番内側の外壁でも600m、一番外側の外壁は全長2㎞にも及ぶ巨大な建築物です。スペイン国内で最大級の規模を誇る修道院の1つです。この外壁は、砦の城壁と同様の役割を担っていたほか、厳しい修行生活を送っている修道士の生活を守る役割もありました。

一番内側の外壁は、王室や礼拝堂などの重要施設を守り、2番目の外壁はその付属の施設を守り、一番外側の外壁は修道院で働いている農民やその農地を守るためにありました。外壁があって初めて農民が安心できる生活が保障されることになったのです。

この外壁があるのとないのとでは大きな違いがあります。食糧がなくなればこの地域の存続すらあやぶまれるため、その必要性は高いものがあるのです。そんな大切な役割をはたしていたことをしれば、その外壁を見る目も変わります。名所としてふつうにみるだけでも迫力があるものですが、歴史を知ればさらに楽しみが倍増するのです。

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