イタリア世界遺産

アルベロベッロのトゥルッリ

ロングブーツの形をしたイタリアの丁度ヒールの部分に、その不思議な街はあります。白い漆喰の壁の丸い形にトンガリ屋根がのっかった、何ともコミカルで可愛らしいトゥルッロと呼ばれる家が立ち並ぶアルベロベッロの街です。

日本語に直訳すると美しい木という意味の街ですが、アルベロベッロのトゥルッリ(トゥルッロの複数形)は1996年人類の文化的遺産として「世界遺産」に登録されました。

「なぜこんな家をたてたんだろう」緑豊かな国土を持つ日本人は、古くから木材で家を建築し、木のぬくもりに囲まれて生活を育んで来ました。
私達が持つ住居の概念から余りにもかけ離れたアルベロベッロのトゥルッリの景色を見て吃驚しない人はいないことでしょう。

ここ南イタリアは、石灰岩でできた土壌とその下は固い岩盤です。
井戸を掘ることさえ容易ではなく、土地は痩せオリーブしか育たたないと言われるほど痩せた荒地なのです。
イタリアの人々は足元を掘り返し、石灰岩を切り出して建築材料としました。
その石を隙間なく重ね漆喰で白壁を塗り、地中海沿岸地方特有の夏の照りつけるような日差しから生活を守ってきたのです。

世界遺産のアルベロベッロのトゥルッリは、リオーネ・モンティ地区だけでもその数1000以上と言われています。
見晴台として格好の教会から眺めると、白壁の家のシメジの頭のような丸屋根が並ぶ景観はまさに圧巻です。

年間100万人以上が訪れるメルヘンのような「世界遺産」の街は、何処へでも歩いていけることがとっても嬉しい街です。
キュートなお土産雑貨店、新鮮な海の幸をシンプルに料理して振舞うリストランテ、本物のトゥルッロに泊まれるホテルが全部この景色の中に納まっているのです。

きのこのようなトゥルッロに一歩踏み込めば、ひんやりした爽やかな空気に気が付きます。
乾燥した気候では、日差しさえ遮れば暑さを凌げます。
内部から見上げる丸い天井の屋根は、四角よりも強度があります。
この屋根に落ちる恵みの雨は屋根を伝って集められ、地下にある貯水槽が受け止めます。過酷な生活環境を乗り越える為のイタリアの人々の知恵の結集が結集した街並みと、そんな事をみじんも感じさせない童話の世界のような美しい景観のコントラストが、アルベロベッロを一躍「世界遺産」に仕立て上げたのでしょう。

歩いて街を巡った後は、カフェに腰掛けてこの地方特産の「黒ワイン」を注文してみましょう。
濃厚な黒ぶどうをじっくり熟成させた、甘いデザートワインです。
おつまみには新鮮なオリーブのあてはどうでしょう。
不思議な景色、人懐っこいイタリアの人達、珍しい飲み物や美味しい料理、全てがここに揃っています。

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