イタリア世界遺産

レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観

レーティッシュ鉄道はスイスにある鉄道会社で、スイスとイタリアにまたがって路線が延びています。
そのうち世界遺産に認定されたのはレーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観です。

総延長距離は89kmのアルブラ線と60.7kmのベルニナ線となっています。
ほとんどの区間は単線ですが、複線化工事を積極的に行なっています。
スイスとイタリアの国境に位置するアルプス山脈を超えることから難工事の連続でしたが、アルプスの自然を壊すこと無く溶け込んだ眼下に広がる大地はまさに未来にも残したい世界遺産になるべき存在です。

レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線は当時の鉄道技術が結晶された路線でもあります。
イタリアの世界遺産のアルブラ線は1896年から1904年にかけて全通した路線で、レーティッシュ鉄道のメイン路線です。

アルプスの険しい山々をトンネルや急勾配、ループ線やオメガ線を活用することで一つ一つ克服して行きました。
一番の絶景は長さ141mで高さ65m、勾配20パーミルの石橋、ラントヴァッサー橋です。
片側は垂直に切り立った崖とトンネル、もう片側は急な斜面で、橋自体も半径400mの急なカーブになっていることから渓谷の険しい光景を目にすることができます。

ベルギュンからプレダまではゆるやかな勾配で進めるようにループ線を多用し、高さを稼いでいます。
ソリス橋は高さ89mの橋であり、全長164mの石橋です。
アルブラトンネルは全長5866mと完成当時狭軌最長のトンネルであり、北海と黒海の分水嶺になっている場所を通過します。

ベルニナ線は1910年に全通した路線であり、殆どの区間は雪が溶ける夏季のみの運転です。
標高2253mから429mを最高70パーミルの急勾配で一気に駆け抜ける路線はまるでアトラクションのようです。
途中では氷河が三箇所見られ、高さ1800mより高いところでは森林限界を超えます。

森林限界とは、森林が生育できる限界の高度のことを言います。
アルプ・グリュムからポスキアーヴォにかけては10箇所のヘアピンカーブと急勾配を設けたことでわずか6kmの距離の間に高さを1070mも下げています。
後の箱根登山鉄道もこの路線を評判を聞きつけ査察に訪れ、その後モデルとして建設され、姉妹路線となりました。

トンネルや急勾配の連続で所要時間短縮を図る経済的な鉄道ばかりの日本では絶対に見られないイタリア世界遺産のレーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観を全線にわたって味わうことができます。
日本の鉄道も最高の技術を惜しみなく使っていますが、イタリアのベクトルの方向が180度違うとも言えます。

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