イタリア世界遺産

ヴァル・ドルチャ

ヴァル・ドルチャとはイタリア中部のトスカーナ州にある田園地帯のことです。ヴァルというのは谷のことを指しています。

つまりヴァル・ドルチャとは「ドルチャの渓谷」という意味になります。

イタリアの広大な丘陵の中には5つのコムーネ(自治都市)があり、自然と街が一緒にこの風景を作っています。
その風景はとても美しく、2004年にイタリアの世界遺産に登録されました。
田園地帯ということで、ここではワイン用のブドウや穀物類、オリーブなどが栽培されています。

しかし昔からこのように農耕が行われていたわけではありません。
それというのも、元々この土地の土壌は耕作には向いていないものだったのです。ところが、14世紀に入ってシエーナ共和国に支配されるようになってから事態は変わります。
シエーナ共和国はイタリアのヴァル・ドルチャを農耕地として開発し始めたのです。シエーナ共和国による土地開発は、ヴァル・ドルチャを機能的で美しい土地へと変化させていきました。

そして現在のイタリア世界遺産のヴァル・ドルチャの形になるまでは約300年の年月を要することになります。
世界遺産のヴァル・ドルチャの丘陵地帯と、そこにぽつぽつと立っている糸杉はとても有名です。
皆さんもテレビやポストカードなどで一度は見たことがあるのではないでしょうか。延々と伸びていく緑と、街にある建物のクリーム色は一度見たら忘れられません。
この世界遺産の景色は現代を生きる私たちに感動を与えてくれますが、それは中世の人々にとっても同じでした。
中世ヨーロッパの時代に起こった革新的な文化運動、ルネッサンス。
そのルネッサンス期の画家たちの多くが、このヴァル・ドルチャに目を奪われたそうです。
実際、ピエトロ・ロレンツェッティやジョヴァンニ・ディ・パオロなどがこの地を絵に残しています。

ヴァル・ドルチャには大きなホテルなどはありません。
しかし周りには5つの街があるのでそこで宿を探しがてら、ショッピングも良いかもしれません。おすすめの観光シーズンは5月~7月。このシーズンは新緑がとても美しいです。

またこの時期、トスカーナ地方の気候は比較的安定しているそうです。
ヴァル・ドルチャへは首都ローマから電車で約2時間半、キウジ駅で降りるのがいいでしょう。そこからバスなどを使って行く方法が一般的です。
さらにシーズン中にはヴァル・ドルチャ列車というものも運行していて、いつくかの駅を経由してヴァル・ドルチャを周遊してくれるそうです。
ぜひ有効活用してください。
(要予約)

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